熊本県・大分県を襲った大地震――そのとき商店街は【熊本地震現地リポート】

九州有数の繁華街である熊本市中心部・下通商店街(熊本市中央区)

 4月14日に発生した熊本地震。16日の本震では熊本県益城町、西原村で震度7、熊本県熊本市、菊池市、宇城市、宇土市、大津町、南阿蘇村などで震度6強、熊本県八代市、阿蘇市、玉名市、大分県別府市、由布市などで震度6弱を記録。熊本県と大分県を中心に、広い範囲で家屋が損壊するなど大きな被害が生じた。  今回の地震の特徴は、阪神淡路大震災などと同様の「都市型地震」であったことだ。政令指定都市を震度6以上の揺れが襲ったのは2011年3月11日の東日本大震災以来5年ぶりであり、熊本都市圏では各地でライフラインが寸断。都市生活は一時的に麻痺した。  そして、大きな揺れは「市民の台所」として親しまれている商店街や個人商店をも襲った。
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いち早く復興した「市民の台所」
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