北朝鮮で平壌マラソン開催。制裁強化でも外国人参加者急増

マラソン大会以外は平壌や38度線など通常の観光をする

ツアー代金は20万円以下

 今回、Yさんは、2人以上の参加で、16万円から19万5000円のツアーへ申し込んだが、現地集合でも同じツアー扱いされたため、往復飛行機だったり、片道列車だったり、さらには、滞在日数も異なる人もいるなど、様々なパータンの人を1つのツアーとして認めており、参加者を増やすための努力とも言うべき北朝鮮側のかなり柔軟な対応を感じさせる。  Yさんは、平壌マラソンを走り終えて、改善するともっといい大会になるのではとして、「沿道に多くのカメラマンがいてランナーを撮影してあとからガイドを通じて1枚2ユーロで売っていましたが、カメラマンの服装が目立たないので、どこにいるのか分かりづらかったです。思い出になるいい写真を撮ってくれるので、もっと存在をアピールして欲しいですね。コースも同じコースを4周回ると最後は飽きるので20キロを2周するくらいがいいと思います。あと、フルマラソンの制限時間が4時間なので、5時間とか6時間にすればもっとフルへの参加者が増えるんじゃないでしょうか。最近の海外大会だと制限時間5時間が多いですし」  あと、大会本番まで事前練習ができなかったそうだ。早朝ランニングをしたいと希望しても断られて実現せず、ランナーには痛いと話す。  ガイドなしでの行動が制限されているのは、北ならではと言えるが、これらランナーの生の声にどう応えていくか来年以降の大会への課題となりそうだ。<取材・文/中野鷹>
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