2人の指導者は必ず一緒に欠けることなく写すようにガイドに注意される(pico-chan提供)
日本人22人を含む1000人の外国人が走った平壌マラソン
4月10日に行われた平壌国際マラソンは、多くの北朝鮮専門家を驚かせる日本人ランナー22人を含む、外国人ランナー約1000人が走った。
1月の水爆実験やそれに続くミサイル発射などの影響で、3月から制裁強化が実施される中でのマラソン開催で、「こんなタイミングでなぜこれだけの参加者が…」と苦笑する専門家もいた。
このマラソン大会の正式名称は、「万景台賞平壌国際マラソン大会」。今回で29回目となる。しかも、国際陸上連盟(IAAF)認定の大会で、2014年から外国人市民ランナーへも開放された。昨年は、エボラ出血熱対策で、入国を規制していた関係で、一度は、外国人の参加NGが発表されるもその数日後に、北朝鮮は入国規制を解除し、一転して参加OKとなるなど情報が錯綜したにも関わらず、約650人の外国人ランナーが参加した。今年は、昨年と比べても2倍近くに増えたことになる。
しかし、増加倍数で言えば、日本は、ずば抜けており、一昨年は1人、昨年も兵庫の男性1人だった日本人は、22倍増の22人の男女が参加して平壌の街を駆け抜けている。
史上最大規模で開催された今年の平壌マラソンは、制裁強化等によるイメージ悪化で参加者は少ないだろうとの事前予想を裏切る結果となった。もしかすると日本が抱いている北朝鮮への認識と諸外国が抱く認識はどこか異なっているのではないかとも感じさせる結果だ。