BEAMの試験結果が良好であれば、2020年にも冒頭で触れた「B330」が打ち上げられることになる。B330は最大6人が滞在することができ、1人の滞在期間は1か月から45日ほどになるとされる。 　B330は国際宇宙ステーションに結合して運用することができる他、単独でも飛行することができる。同社によると、国際宇宙ステーションへの結合に関しては現在、NASAと可能性の調査を続けている最中にあり、打ち上げ後に国際宇宙ステーションへ結合するのか、それとも単独で飛行するのかはまだ決まっていないという。現在、ビゲロウ・エアロスペースでは2機のB330を建造しており、1機は国際宇宙ステーションに、もう1機は単独飛行という形態もあるだろうし、あるいはB330同士を結合させ、単独で飛行するという可能性もある。 　またビゲロウ・エアロスペースでは、より本格的な宇宙ホテルを目指し、「B2100」という最大16人もの収容能力をもつ大型機の開発も進めている。また、月や火星といった他の星へ飛行する際の居住区として、さらにはそれらの天体の地表に建てる建物としても、この膨張式モジュールの技術が使えるとしている。