シャラポワが主張した「うっかりドーピング」、アスリート界で急増中

海外サプリはリスクの宝庫

photo by Dylan (CC BY 2.0)

 2つ目は、海外製のサプリメントにドーピングに該当する成分が入っているケースだ。2001年にIOCが行った調査(リンク先PDF注意)によれば、世界13か国、215業者のノンホルモンサプリメント634サンプルの内、なんと94サンプル(14.8%)ものサプリメントにプロホルモン(活性のない前駆体だが体内に入るとステロイドホルモンに転換する事実上の“ステロイド”。もちろん禁止薬物)が入っていたと報告している。  こうしたプロホルモン入りと表記していない「ノンホルモン」のサプリメントの製造国は、1位 オランダ(25.8%)、2位 オーストリア(22.7%)、3位 イングランド(18.9%)、4位 アメリカ(18.8%)、5位イタリア(14.3%)で、以下、スペイン、ドイツ、ベルギー、フランスの順になっている。  日本でも、2011年にレスリング選手が、昨年にはパワーリフティングの選手が、同じドロスタノロンという筋肉増強剤として禁止物質に指定されている物質が検出されて問題になったことがあるが、両者とも海外からサプリメントを購入していた。
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肉を食ってもドーピングのリスク!?
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