なぜEek変異株は見過ごされたのか? そして統計からわかる日本の第4波傾向が示すリスク

2週間後には全国が大阪や宮城となるおそれも

日本、韓国、台湾およびアジア全体での百万人あたり日毎死亡者数の推移(ppm  7日移動平均 線形)2020/09/01-2021/04/06

日本、韓国、台湾およびアジア全体での百万人あたり日毎死亡者数の推移(ppm 7日移動平均 線形)2020/09/01-2021/04/06/日本は、1/1に過去の集計漏れを一括計上しているために1/1から7日間の日毎死亡数が跳ねているが、これは過去の集計漏れの一括計上による統計の乱れである。以前は1/19に計上されていたが、評価の邪魔になる為か1/1に移された/OWID

アジア全体と日本、韓国、台湾における致命率(CFR)の推移(%)2020/09/01-2021/04/06
OWID

 本邦日毎新規感染者数と致命率(CFR)*を見ますと本邦では、異常な死者数減少の遅れ(死亡者数の高止まり)をみせていた日毎新規感染者数が2カ月遅れで漸く正常化に向かっています。しかし、現時点でも感染者数に比して死者が多すぎますし、死亡統計の遅行日数が大きすぎます。 〈*CFRとは、診断付きの累計死者数を診断付き累計感染者数で割ったものである〉  前回述べた「3/26(土)を底値に3/27(日)から増加に転じた可能性」は、その直後順調に減少に転じたので、週末を挟んだ一過性の統計の乱れであったと考えられます。  本邦のCFRは、3月中旬の1.94%を最高値として漸く微減を始めており現在は、1.89%となっています。しかし第四波エピデミックが本格化すれば、極めて脆弱な本邦の医療体制ではCFRは上昇に転じ2%を超える可能性もあります。  本邦の死亡関連統計からは、本邦の医療は、韓国にちょうど二ヶ月遅れで漸く第三波エピミックを収束させつつあります。しかし既に第四波エピデミックSurgeは本格化しつつあり、日毎新規感染者数の10日後に日毎死亡数への影響が現れます。既に大阪では医療への負荷が厳しいことになっており*、宮城県もその後を追っていますが、現状で2週間後には関東を中心として全国に広がる可能性があります。 〈*大阪府が「医療非常事態宣言」病床ひっ迫 医療崩壊のおそれ 2021/04/07 NHK〉 〈**仙台圏病床「ほぼ満杯」 医療関係者に危機感 2021/04/04河北新報  韓国では、日毎死亡者数は平衡状態にあります。しかし、新規感染者数が増加していますのでこのままですと韓国でも日毎死亡数は、僅かに増加に転じると考えられます。台湾では、死者は3/6の累計10人目を最後に生じていません。  次に検査数関連統計を見ます。
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世界の成功例から大きくハズレる日本の検査体制
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『日本を壊した安倍政権』

2020年8月、突如幕を下ろした安倍政権。
安倍政権下で日本社会が被った影響とは?