日本政府や「専門家」の嘘がわかる一週間・二週間変化率
日本、韓国における日毎新規感染者数の一週間変化率推移(%)2020/09/01-2021/03/028/+で増加、O%で変化無し、―で減少/OWID
日本、韓国における日毎新規感染者数の二週間変化率推移(%)2020/09/01-2021/03/028/+で増加、O%で変化無し、―で減少/OWID
本邦では、日毎新規感染者数の一週間変化率、二週間変化率ともに強い増加を示しています。倍加時間は25日前後であり、これは第三波での2020/11/07頃の状態です。倍加時間が1カ月を割っておりかつ、現在も増加率が強く上昇していることは極めて深刻であると考えねばなりません。
昨年11月の該当する時期は、菅政権がGo To Eat Pointについて予算払拭を理由に突然の中止を決定したときに該当し、極めて深刻な状況と言えます。
現在、宮城県に見られるようにエピデミック制御に失敗した結果として県独自の緊急事態宣言を発している自治体もあり、その結果は4/4頃には統計に表れますが、一部の県による介入のみで今回のエピデミックを制圧できるかは分かりません。
韓国では、増加率がゼロを中心として増減しており、新規感染者が増えては減りという平衡状態にあります。
本邦では政府と「専門家」、「自称専門家」が巧言令色やきべん、嘘を用いて事態の過小評価や、大失敗の糊塗に勤しんでいますが、数字は正直です。本邦の第四波非季節性エピデミックSurgeは、既に大規模介入を要する状況にあります。
次に死亡関連統計を見ましょう。
日本、韓国、台湾およびアジア全体での百万人あたり日毎死亡者数の推移(ppm 7日移動平均 線形)2020/09/01-2021/03/28/日本は、1/1に過去の集計漏れを一括計上しているために1/1から7日間の日毎死亡数が跳ねているが、これは一括計上による統計の乱れである。以前は1/19に計上されていたが、評価の邪魔になるためか1/1に移された/OWID
アジア全体と日本、韓国、台湾における致命率(CFR)の推移(%)2020/09/01-2021/03/28/OWID
本邦の日毎新規感染者数と致命率(CFR)*を見ますと、本邦では異常な死者数減少の遅れ(死亡者数の高止まり)をみせていた日毎新規感染者数が3/26(土)を底値に3/27(日)から増加に転じた可能性があります。まだ1週間程度の経過観察を要しますが、日毎死者数においても第四波エピデミックを示している可能性があります。
〈*CFRとは、診断付きの累計死者数を診断付き累計感染者数で割ったものである〉
本邦のCFRは、3月中旬の1.94%を最高値として漸く微減を始めており現在は、1.93%となっています。しかし第四波エピデミックが本格化すれば、極めて脆弱な本邦の医療体制ではCFRは上昇に転じ2%を超えると考えられます。
韓国では、日毎死亡者数は平衡状態にあります。台湾では、死者は3/6の累計10人目を最後に生じていません。
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