ロンドン再封鎖11週目。桜を観ることができるような心理的余裕によって気づく社会の軋轢<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>
「ロックダウン」を終わらせないのは誰なのか?
どうやらロシアの「ドッキリカメラ」らしき映像で、背中にOKHRANA(セキュリティ)と書かれた屈強な制服の男性がマスクをしていない人を見つけると問答無用で警棒を使って殴りつけるというものです。それを見ていた周りの通行人が慌ててマスクをつけだすという内容。いろいろ考えさせられます。 もちろん棍棒はおもちゃだし、ふたりとも役者であるのは明らか。しかしロケーションがロシアなだけにものすごいリアリティがあるのです。騙された一般の人たちも、そのリアリティゆえに「あり得べき」ことだと思って一斉にマスク着用するわけで。そして、みんなつけてなくても所持しているということは公衆の場では口元を覆うべきと知ってはいるわけで。 わたしはこれを見て、ゾッとすると同時に、なんとなく「やっちゃえ! やっちゃえ!」っぽい爽快感も覚えてしまって、それに対してすごく後ろめたい気持ちになりました。そんなふうに感じてしまう自分が許せないというかなんというか。 ロンドンのデモを眺めながら「そんなことしてるからロックダウンが終わらへんのちゃうん!? ロックダウンを招いてるのは、そこ歩いてるアンチのせいちゃうん!?」と憤ってしまうのに、とてもよく似たジレンマです。難儀ですね。Lordy! Mind you, the official has "OKHRANA" on his back, which might have served as a clue … they were the Tsarist secret police, disbanded after the 1917 Revolution. Unless Putin has brought them back, which we can't entirely discount… pic.twitter.com/7Efp1ZzplE
— Stephen Fry (@stephenfry) March 21, 2021
ワクチンパスポートはニューノーマルになるのか?
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