大臣から国会議員、知事、地方議員まで…コロナ禍で国民に忘年会自粛を呼びかけつつも、会食しまくっていた人々

宮腰光寛議員は酒を飲んで倒れて緊急搬送

 新型コロナウイルスの感染が拡大し、この年末年始はどこの病院もてんやわんやの忙しさなのですが、年の瀬迫る12月25日、富山市内のホテルで行われた会合に出席し、酒を飲んだ元沖縄・北方担当大臣で自民党の宮腰光寛さんが、倒れて出血し、緊急搬送される騒動がありました。  翌日にはケロッとした感じでテレビのインタビューに答えていたので、さては酔っぱらってコケた感じなのですが、会合があった日は、富山県の感染が深刻だということで「富山アラート」なるものが発令されたタイミング。こんな時にみんなで酒を飲んでいること自体、危機感がまったく足らないのですが、さらに酒を飲んで倒れて救急車を呼ばれるという大迷惑中の大迷惑。今度の衆院選では富山2区から立候補する見込みなのですが、このような議員に次はあるのでしょうか。

徳島県の飯泉嘉門知事が県議ら46人で会食

 徳島県の飯泉嘉門知事は、12月4日の夜、自民党の県議や県の幹部ら46人が参加する会合に出席。同じく会合に出席した寺井正邇議長いわく「お酒をついで回っていた」といいます。  ただ、TBSの取材を受けた寺井正邇議長は「県民の皆さま申し訳ございません」と笑いながら謝罪。飯泉嘉門知事に至っては「感染対策を行って実施されたことについては問題がないものと認識しております」と回答。「コロナ対策してたのに何か問題でも?」というテンションです。  飯泉嘉門知事は「全国知事会」の会長でもあり、知事がこの程度の認識だと、コロナ対策はちっとも進みません。そもそも飲んだり食べたりする時にはマスクを外さないわけにはいかず、人と話すたびにマスクをつけるなんていうルールを律儀に守っている人を一度も見たことがありません。  だいたい会食しても問題がないと思ってしまう程度の認識の人間が一口食べるたびにマスクをつけるなんていう面倒臭い作業をするはずもありませんので、この国は総理大臣から知事に至るまで、すべてのトップが新型コロナウイルスの感染防止策をろくすっぽ考えていないということになります。
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県民に忘年会をやるなと言いつつ自分たちはやる埼玉県議会の自民党議員団……
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