会見でも囲み取材でも質問無視、近づくとTシャツ撮影会も中止に。小池都知事の徹底した“記者排除”

囲み取材も、気に入らない記者が混じっていると中止に

 思惑通りに発信してくれそうな報道関係者は厚遇するが、気に入らない報道をする記者には一切対応しようとしない差別的対応は、都庁退庁時の囲み取材でも同じだった。  小池知事は都庁6階での定例会見だけではなく、入退庁時に都庁2階の玄関ロビーで囲み取材に応じることがよくある。しかし筆者が囲み取材に参加しようとした過去3回、小池知事はいずれも素通りして行った。  都知事選投開票の2日前の7月3日には、TBSの金平茂紀記者が定例会見に参加、質問者として指されなかったので終了直後に「知事、仲間うちだけ当てないでください」と声かけをしたが、小池知事は再質問には応じなかった。  その直後、「退庁時に囲み取材がある」との情報が流れた。そのため金平氏も筆者も玄関ロビーで待機していたところ、この日も小池知事は素通りをした。自分に都合の悪い質問をしそうな記者がいるときは囲み取材に応じず、思惑通り発信してくれる“お気に入り記者”だけの時は応じる、という差別的対応をしているのだ。

囲み取材用のマイクを無視、玉木新党についての質問にも答えず

小池知事はマイクの前を素通り

8月14日の退庁時には、筆者を含めた報道関係者が囲み取材のセットの前で20分以上待っていたが、やっと現れた小池知事はマイクの前を素通りしていった

 都知事会見が開かれた8月14日の、退庁時の対応も同じだった。会見中に「この後、ちょっと(西村康稔)大臣のところへ行くので最後にさせてください」と質問者を記者2名に限定、通常より10分程度短い32分で会見を打ち切った。  そこで報道関係者はすぐに玄関ロビーに移動、囲み取材用のマイクがセットされていた。しかし、小池知事はなかなか現れず、定例会見終了から約20分後にようやく登場した。そして、マイク近くにICレコーダーを置いて待ち構えていた報道関係者の方を向いて、左手を少し上げる仕草(これは「囲み取材なし」を意味するらしい)をして通り過ぎて行こうとしたのだ。  まさに、記者を軽んじる「女帝」らしいメディア対応だった。定例会見を通常より10分も短い32分で切り上げたうえに、退庁時囲み取材のために待っていた記者団に、一言も発しようとしなかったのだ。そこで筆者は、小池知事に向かって声かけ質問を続けた。 <都庁2階の玄関ロビー> 横田:玉木新党について一言お願いします。「排除」発言が原因で(希望の党に合流するはずの民進党が)バラバラになりました。また前原さんと組むのでしょうか? 小池知事:(無言のまま振り返ることもなく、玄関前のワゴン車に乗り込んで西村大臣との面談へと向かう)
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「小池知事シンパ」が玉木新党に集結!?
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仮面 虚飾の女帝・小池百合子

都民のためでも、国民のためでもない、すべては「自分ファースト」だ