コロナ禍で重宝がられた中国の最先端OMO「フーマー」。成長鈍化の一因にコロナならではの理由も

成長の翳りの要因は中国人気質!?

天井にレールがある以外は普通のスーパー

天井にレールがある以外は普通のスーパー。だが確かに活気はない(アンリデザイン提供)

 「馬さん(ジャック・マーCEO)はフーマーを飲食業を中心に据えたいと考えてようです。確かにロボットが配膳したりと子どもが喜ぶ近未来な感じですが、もう飽きたようです。中国人は目新しいものが好きですが、飽きるのも早いんです」(広州・人材紹介企業経営者)  また大連で日本やニュージランドとの貿易業に従事する女性は、「中国人全員がオンラインショップやスマホ決算を求めているわけではありません。確かにフーマーは値札のQRコードで生産地や安全情報を確認できるので安心できます。中国人の根底にある業者への不信感を払拭するものだと思います。それは店や業者があまり信用できないからです。信用できる業者や商品ならお店の人と会話しながら現物を見て買いたいと思う人も多いのではないでしょうか?」と話す。    今回、新型コロナで、本来中国人が好む人と人との交流やアナログ的なやり取りを求める人がより増えていることも一因かもしれない。フーマーがアフターコロナに、どんな新しい戦略を打ち出してくるのかに注目したい。 <取材・文/我妻伊都 写真提供/アンリデザイン>
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