2007年10月13日に開催された
多度津工場きしゃぽっぽまつりでは、動態保存中のDF50-1が西条へ移転する前最後の公開となりました。筆者は、当然見学にゆきましたが、高知から多度津までは、南風号でラクチンでした。
現地で、多度津工場のご年配の方にお聞きしたところ、エンジンはかかるものの走行は無理とのことで、実質的には静態保存となっていました。
鉄道車両の保存方法、状態には、様々な意見がありますが本邦では、大概の鉄道遺物がいつの間にか重機の餌食になって消えてしまいますので、少なくとも目立った破損がなく間近で見て触れる、できれば中に入れる状態で維持されていることは貴重と思います。
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多度津工場で最後の展示中のDF50-1 (1エンド側)2007/10/13撮影 牧田寛
最終展示のヘッドマーク付き、昔、彗星号や富士号のヘッドマーク付きを見た記憶があります
やはり空の下はよいものです
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多度津工場で最後の展示中のDF50-1機関室内部 (1エンドから公式側)2007/10/13撮影 牧田寛
DF50-1コック類配置図(複写)と照合できます
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多度津工場で最後の展示中のDF50-1 (2エンド側)2007/10/13撮影 牧田寛
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多度津工場で最後の展示中のDF50-1説明標2007/10/13撮影 牧田寛
国鉄時代の駅名標を模した説明標です
移転を前に既に引っこ抜かれて縛り付けられています
この説明標はどうなったのでしょうか
ここまで、四国鉄道文化館北館で展示されているDF50-1の勇姿を多度津工場で最終展示されていたときとあわせてご紹介しました。
さて次回は、四国鉄道文化館北館の他の展示物についてご紹介し、西条シリーズの最後にしようと思います。
<取材・文・撮影/牧田寛>
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まきた ひろし●著述家・工学博士。徳島大学助手を経て高知工科大学助教、元コロラド大学コロラドスプリングス校客員教授。勤務先大学との関係が著しく悪化し心身を痛めた後解雇。1年半の沈黙の後著述家として再起。本来の専門は、分子反応論、錯体化学、鉱物化学、ワイドギャップ半導体だが、原子力及び核、軍事については、独自に調査・取材を進めてきた。原発問題について、そして2020年4月からは新型コロナウィルス・パンデミックについての
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