サラリーマンの給与は全額補償で、フリーランスには貸付?
フリーランスに対しても対策を講じると答弁した安倍総理。しかし、その支援策は貸付であり、給与補償されるサラリーマンとの間に大きな格差があることの矛盾を小池議員は質問する。その質疑は以下の通り。
小池議員:「先ほどね、そういうことが発表されたようなんですが、サラリーマンの親には給与全額助成する。で、フリーランスや自営業者は貸付をする。おかしくないですか?」
安倍総理:「
あのー、いわば、えー、ま、このー、お、事業主、事業主、えー、等についてはですね、まさに、えー、ま、経営者として、えー、経営が、あー、この、成り立つように継続できるような支援を行っていくことについては、これは、あー、資金繰り等において、ま、支援をしていくということであります。ま、被用者については、まさに、えー、このー、お、企業等にですね、有給休暇等を、を、を、とることを可能とするよう促すとともに、また中小・小規模事業者の皆さんについてもですね、えー、このー、お、そのー、そこの被用者の皆さんの、えー、給与の減少を、あー、あるいは、また、あー、えーー、アルバイトや、あー、パート労働者の皆様、あー、における、ま、収入の減少に対しても、えー、給付という形等も含めて、対応していきたいと、こう考えております。赤信号」
小池議員:「あの、
フリーランスというのをよく分かってらっしゃらないように思うんですけど。例えば劇団員や音楽家。この間の自粛で全部ね、コンサートや公演が中止になると収入が絶たれるわけですよ。で、そういう人に対して『貸付があります』って言っても話になんないでしょう。やっぱりね、損失補填しないとダメじゃないですか。例えば、山梨県は、これね、対象は違います、感染者とか濃厚接触者とかに限るけど、1日4000円の給付金を出すとかね。そういうこと、やるそうですよ。 」
サラリーマンとフリーランスで支援策に格差があるのはおかしくないか? というシンプルな質問に対して、安倍総理は
企業に有給休暇取得を可能にするよう促したことなどを答えているが、これらは質問と無関係であり、
赤信号とした。
この答弁を聞いていると、小池晃議員が「フリーランスというものをよく分かってない」と指摘した通り、
安倍総理はフリーランスが有給休暇を取得できると本気で信じていそうで恐ろしくなる。
野党からの具体的な提言。フリーランスへの給付金も検討すべきでは?
フリーランスの生活をまるで理解してない様子の安倍総理に対して、小池議員はフリーランスを救済するための具体的な提言をしながら質問。その質疑は以下の通り。
小池議員:「私はねー、貸付じゃなくてキチンと、サラリーマンの親には給与補償するって言うんだったら、こういうフリーランスに対しても、ちゃんと給付金という形で対応するようなことも検討すべきじゃないかと思いますよ。いかがですか? 」
安倍総理:「
ま、今、お話をさせて頂きましたようにですね、えー、ま、それぞれの課題について、その声をもとに直接伺う仕組みをつくりまして、その上で様々な対応をしていきたいとこう考えているところでございますが、基本的には先ほど申し上げた通り、あ、考え方のもとにですね、きょ、強力な資金繰り支援を始めて、始める、地域経済に与える影響を配慮し、ま、しっかりと対策を講じていきたいと、こう考えておりますが、あー、その際ですね、先ほど申し上げましたように、えー、お話を、それぞれ個別に様々な、あー、ご事情があるんだろうと思いますので、え、まずは個別にお話を伺っていきたいとこう考えております。(
赤信号)」
小池議員:「あの、
資金繰りの問題じゃないんですね。フリーランスの支援の制度をつくるのか、つくらないのか。」
安倍総理:「
あのー、この、ま、フリーランスの、おー、えー、ま、方々についてはですね、いわば、えー、これー、個人、えー、事業主でもあるわけでございまして、えー、そういう観点からですね、え、どのような対応ができるのかということについてですね、えー、まずはお話を伺った上で、えー、対策を考えていきたいと、こう考えております。(
赤信号)」
サラリーマンと同様にフリーランスも給付金で対応すべきでは?というシンプルな提言に対して、安倍総理の答弁は2回とも曖昧な対応方針に終始しており、
赤信号とした。