総理答弁の虚偽を崩した辻元議員2月17日衆院予算委員会での質疑を全文文字起こししてみた

「真実と異なる答弁を繰り返す首相にゾッとした」

辻元:まあですね、国権の最高機関である国会で、真実と異なる答弁を行く度となく繰り返し、さらには政治資金規正法違反の疑いが濃厚になったんじゃないかと、私はこの全日空ホテルからの文書による答えをもらって背筋がゾッとしました。  あの、先ほど総理はですね確認してみるとおっしゃいましたね。そうしましたら、午後の委員会までに確認をしていただきたい。そして引き続き同僚議員にこの点について明確な御答弁をいただきたい。  もう一度申し上げますけどね、主催者が政治家及び政治家関連の団体であることから対応を変えたことはありますかと、この7年間に。文書で私は問い合わせを致しました。 「ございません」が全日空ホテルの回答でございます。ですから、先ほどよく聞いてみるとおっしゃいましたので、よく聞いて午後にしっかりと答弁をしていただきたいと思います。そして、委員長もこの私と同じ質問を委員会で出されたらどうですか? 同じ答弁が来ますよ。答えがきますよ。午後までに総理調べていただきますか? 最後確認させてください。 安倍::あのこの後ですね、あのまぁ先方にあたって、あの事務所からですね、当たらせたいと思います。当たらせたいと思います 辻元:終わります。

午後の答弁で「ホテル側は個別の客に対して守秘義務」

 いかがだろうか? 明細書は発行されなかった、領収書は宛名なしで発行されたという安倍答弁に対して、まったく食い違うホテル側の回答を突きつけた辻元議員。さらにホテル側は、辻元議員の「政治家及び政治家関連の団体であることから対応を変えたことはありますか」との問に「ない」と答えているわけで、それはすなわち安倍事務所後援会のことも含んで聞いているのである。  また、仮に安倍総理の答弁が真実であったとすれば、「安倍総理関連にだけ特別に便宜が図られた」ということにほかならず、それはそれでまた別の問題を孕んでいるのだ。  ちなみに、午後の委員会で安倍総理は、辻元議員の質疑の後を継いだ小川淳也議員にこう答えた。  「辻元氏が入手した資料は『広報推進室』が出したものであり、安倍晋三事務所が話したのは『営業』だった」「宴会は営業であり、個別案件は営業の秘密に含まれる」と。もし営業と広報の見解が異なるとは全日空ホテルの名誉も傷つける話である。しかし、この午後の衆院予算会議のあと、毎日新聞が17日22時49分に配信した記事によれば、ANAインターコンチネンタルホテル東京は毎日新聞の取材に対し、「個別の案件については、営業の秘密にかかわるため回答に含まれていない」「弊ホテルとしては、主催者に対して明細書を提示しないケースはないため、例外はないと理解している」と回答したという。  国難ともいえるCOVID-19流行の中、安倍総理が出すべき書類を出せば一発で野党の追及を黙らせることができるにも関わらず、ここまで嘘が明らかになった答弁を繰り返すだけで、何も出さず「私が言ってるから信じろ」とばかりの強弁を続ける安倍総理。引き伸ばしているのはどちらか、自明であろう。 <文/HBO編集部>
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