兼業トレードで2億貯めた男が語る、ガツガツしないでIPO銘柄で儲けを狙う法

 100万円の元手を株式投資で2億円に増やした兼業トレーダー・弐億貯男氏。前回は、彼の銘柄選びの基本戦略について解説してもらったが、今回は彼がなぜ「IPO」銘柄に注目するかを解説してもらおう。

初値売りされたIPO銘柄を追う

「手っ取り早く成長銘柄を探すなら、IPO銘柄を見るといい」  ただし、弐億氏の手法は、通常のIPO銘柄投資とは少々異なる。 「成長銘柄に投資しようにも、上場銘柄すべてをチェックすることなどできませんよね。四季報をめくっても仕方ないし、経済紙などメディアの情報もごく限られたもの……。IPO銘柄は、もともと成長戦略を持っており、なかでも公開後に初値で売られた銘柄は、割安な上に数が限られているので絞り込みがしやすい不人気のIPO銘柄は“宝の山”と言っても過言ではなく、例えば、東証2部上場で売り出し株数が多くて低迷している銘柄などはお薦めですね。これなら大した労力をかけずに、成長銘柄を探し出せる。いわば、“手抜き投資”ですね(笑)」

上場直後は公募価格割れ。その後復活を遂げ例

アルテリア・ネットワークス 東証1部4423

アルテリア・ネットワークス 東証1部4423

 そんな穴場のIPO銘柄だった事例が、’18年12月12日に上場したアルテリア・ネットワークス(東証1部4423)だ。’14年に丸紅アクセスソリューションズがUCOMを吸収合併し発足したネット通信事業会社である。  公募価格は1250円だったが、初値は1190円と初値騰落率が-4.8%だった。その後、’19年4月、独禁法違反の疑いで社長が引責辞任したことで、前日比ー22.3%のストップ安となってしまったが、現在株価は1500円を超える水準で推移している。弐億氏は今なお保有する銘柄の一つだという。  さらに、 低迷しているIPO銘柄の中でも、特に狙い目があるという。
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低迷IPO銘柄でもさらなる狙い目は?
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