低迷しているIPO銘柄の中でも、特に狙い目があるという。探し方の目安をこう明かしてくれた。
「
IR情報や社長インタビューを見ていると、普通に増収増益しているのに株価は底這いが続いている銘柄が見つかることがある。需給が悪化して、IPOから半年から1年も経ち、もう誰もウオッチしていないような不人気の銘柄で、公開価格よりも株価が割り込んでいるものを炙り出して、一つひとつチェックしていきます」
抽選に当たる確率が低いIPO銘柄には、こんな投資法もあるのだ。
ソラスト 東証1部6197
<IPOから時間が経過して、急騰した銘柄>
ソラスト 東証1部6197
上場日 ’16年6月29日上場
公募価格 1300円
初値 1222円
1:3の株式分割を発表翌年3月期の配当予想も「上方修正」
医療機関への人材派遣など業務請負事業を展開するソラスト。初値騰落率ー6.0%という厳しい船出だったが、’18年6月に株式3分割を発表するなどして急上昇。現在、1300円前後で推移している。弍億氏は「今は保有していませんが、低迷期にほぼ底値で買って、その後大化けした銘柄です」と話す
●もし“当選”したら「初値売り」するのが原則
●上場から半年~1年ほど経過した「公募割れ」銘柄を狙う
●企業のIR情報と「社長インタビュー」は必ずチェック
【弐億貯男氏】
投資キャリア 17年
専業or兼業 兼業
スタイル 中長期
初期投資 100万円
資産2億円
割安成長株への中長期投資により、兼業投資家ながら資産2億円を達成した凄腕トレーダー。10年にわたって続けているブログ「
サラリーマンが株式投資でセミリタイアを目指してみました。」には、同氏が着実に資産を形成していく道程がつぶさに綴られており、個人投資家、兼業投資家を問わず注目されている
取材・文/斎藤武宏