COP25で気候変動対策への強化を訴えているグレタ・トゥーンベリさんもビーガンであるように、肉食はアニマルライツだけでなく、環境負荷が大きいことでも知られている。
9月にグレタさんが国連の気候行動サミットでNYを訪れた際に、世界中で気候変動の危機を訴える若者たちを中心とするデモが行われ、NY市だけでも6万人が参加したというように、そうした環境への意識がアメリカの若者たちの間で根付いてきているのも要因だ。
ヘルシーなミートレスだが、環境負荷が小さいことも浸透の要因であり、それは米国民のマインドの変化を表しているのである。
「ただ、トランプ大統領がパリ協定を離脱したように環境負荷など考えない米国人も多い。ラストベルトの人たちは相変わらず、毎日デカいステーキを食べており、食についても米国は分断していると言っていい」
米国の分断はここまで根深いようだ。
<取材・文/斎藤武宏>