皇居・旧江戸城桜田巽櫓。
一般参観で見ることができるのはこの奥の部分。
10月22日に「即位礼正殿の儀」がおこなわれるなど、皇位継承儀式により注目を浴びる「皇居」。その皇居の一般参観に「予約なし」の当日飛び入り参加できることを知っているだろうか。
皇居はその広さゆえに通勤・通学の電車やオフィスなどから毎日のように眺めている人も多いと思うが、身近な場所だからこそ「まだ中に入ったことない」という人もいるであろう。
今回は高層ビルが立ち並ぶ二重橋前・大手町駅から僅か数分で行ける異世界――「皇居参観」へと出かけてみよう。
1日の定員は何と1000人!気軽に楽しめる「皇居さんぽ」
皇居の一般参観は、基本的に
火曜日から土曜日までの午前(9時半受付開始)と午後(13時受付開始)各1回ずつ、ガイド付きのツアー形式で実施されている。参観料は
無料で、各回の定員は
事前申し込みが200人、当日受付が300人の合計500人までと非常に多いため、大抵は当日でも気軽に参加することが可能。出張や旅行などで「東京駅から帰る前に数時間ほど空きができたので東京らしい場所に行ってみたい!」という人にもピッタリだ。
一般参観の集合場所となるのは皇居前広場の
旧江戸城桔梗門前。最寄り駅となる
東京メトロ二重橋前駅(「D2番」もしくは「6番」出口)からは歩いて5分ほどで、JR東京駅から行幸通りを経由しても10分ほどの場所になる。せっかく皇居に行くならば、東京駅から行幸通りを通って行くのもいいだろう。
東京駅からはまっすぐ歩いて10分ほど。
一般参観の整理券配布は受付開始時間の30分前から。筆者が到着したのはちょうど整理券が配布される時刻だったが、まだまだ人数には余裕があった。
皇居の一般参観の特徴といえば、何といっても「外国人が多い」こと。ざっと見た感じ、この日も約半数ほどが外国人観光客だった。
実は、皇居の参観ツアーは2018年より
様々な言語で実施されている。それ以降は外国人の参観者もさらに増えているということで、来日した外国の友人と一緒に参加したり、またあえて日本語ではない言語のツアーへと参加してみるのも面白いだろう。
一般参観参加者の長い列が!外国人も少なくない。
首から参観証をかけて桔梗門から入り、手荷物検査を受けたのち、「窓明館」と呼ばれる休憩所で説明を聞きながら参観申込書を記入する。人数が多いため出発までには時間がかかることもあるが、それまでは休憩所のとなりにある東御苑売店でお土産を買ったり、トイレを済ませておこう。東御苑売店にはここでしか買えない「皇居グッズ」が数多く品揃えされている。
また、記念スタンプを押したい!という方はこの窓明館にあるのでお忘れなく。このほか、自動販売機や冷水器も設置されている。
言語と参観証の番号ごとにグループに分けられ、いよいよ参観ツアーのスタートだ。
約2キロ、1時間半ほどの行程になる。途中にゆるい坂道もあるものの、当然道は綺麗に整備されているため「ちょうどいい散歩コース」といった雰囲気であるが、なるべく歩きやすい靴での参加がオススメだ。