今年の年末年始は「闇スロ店」にとっては、稼ぎ時なのかも知れない。
本サイトのパチンコ関連記事で何度も書いているように、
2018年2月の法改正により、今年の年末までに多くの人気パチスロ機がパチンコ店から撤去されることになっている。
それらのパチスロ機をどこからか入手し、「ウチではまだハーデス打てるよ」とか、「初代まどマギあるよ」とか、声掛けしてくる場合もあるだろう。「闇スロ店」でしか打てない(ゲームセンターでは遊べるのだが…)目玉機種は図らずとも集客効果を発揮してしまう。
またあってはならない事ではあるが、パチンコ業界関係者が「闇スロ」に身を落とす場合もある。
昨今のパチンコ業界の厳しい状況を考えると、閉店するパチンコ店や、倒産する関連業者がいくつも出てくる可能性は高い。彼らであれば、パチスロ機の入手は容易であるし、背に腹は代えられないと違法行為に手を染めることだって考えられるのだ。実際に摘発されている「闇スロ店」の関係者の中に、パチンコ業界関係者がいたこともある。
一方でパチンコ業界側は「闇スロ」の一掃に向けての取り組みに力を入れている。
警察庁の後援を得て「
闇スロ撲滅宣言」というHPを開設、注意喚起や情報提供等を呼び掛けている。過去の4号機撤去の時には、多くの4号機が闇スロ市場に流れたという事実もある。今回の5号機撤去の際には、そのような事はさせないと、業界側は強く意気込んでいる。
「闇スロ」だけではない。
違法カジノや賭け麻雀等、違法なギャンブルには、人を吸い寄せる魔力がある。魔が差したでは済まされない、取り返しのつかない現実が後から襲って来ようとも、文字通り後の祭り。年の暮れ、くれぐれもお気を付けを。
<文/安達夕>