カジノ賛成を明言した横浜市議8名。その実名、発言、菅官房長官との繋がり

カジノ・IR誘致に賛成した横浜市議の菅官房長官との繋がり

 ここでもう1つ新たな視点を本記事に加えたい。横浜市議の出身であり、次期総理との声が日増しに高まる菅義偉官房長官だ。8月22日に林市長がIR誘致を表明した同じ日、カジノ企業のラスベガス・サンズ(米国トランプ大統領の支援者)は大阪から撤退して首都圏に注力すると文書を公表しているが、ここまで手際よく対応するには、予め情報が入っていたとしか考えられない。  ここからの1文は想像になるが、現在の官邸で横浜市とのパイプが最も太い菅長官が横浜カジノ誘致に深く関わっていると見るのが自然ではないか。  そこで、カジノ賛成を明言した市議たちの経歴から菅官房長官との繋がりを確認した結果が表3だ。  結果、密接な繋がりを確認できたのは2名にとどまった。
表3:カジノ・IR誘致に賛成した横浜市議と菅官房長官との繋がり

表3:カジノ・IR誘致に賛成した横浜市議と菅官房長官との繋がり

 1人目は、梶村充市議すが義偉事務所の所長であることがホームページのプロフィールに明記されている。リンク先に飛べば分かる通り、トップページには菅長官とのツーショット写真が大きく掲載されている。 梶村 充 Webサイト

「ビールで乾杯」市議は菅氏ご推薦

 2人目は、渋谷健市議。同じく、すが義偉事務所で秘書を務めていたことがホームページに明記されている。さらに、今年4月の統一地方選挙では、選挙公報菅長官からの応援メッセージが大きく掲載されている。
選挙公報

選挙公報より

 その他の市議は菅官房長官との明確な繋がりは確認できなかった。だが、平野和之氏を除く7名は全員自民党である。横浜市議出身の菅官房長官とは日頃から接点を持つ機会はあると想像できる。  最後に、本記事の要点を改めて整理する。  林市長への質問を通して、カジノ・IRへの賛成の意思を確認できた自民党の横浜市議は以下7名。 梶村充(泉区) 草間剛(都筑区) 渋谷健(南区) 鈴木太郎(戸塚区) 伏見幸枝(戸塚区) 古川直季(旭区) 横山勇太朗(泉区) *五十音順。敬称略。()内は選挙区  この7名のうち2名(梶村充、渋谷健)は菅官房長官と密接な繋がり(すが義偉事務所の所長もしくは秘書)があることを確認できた。 <文・図版制作/犬飼淳>
TwitterID/@jun21101016 いぬかいじゅん●サラリーマンとして勤務する傍ら、自身のnoteで政治に関するさまざまな論考を発表。党首討論での安倍首相の答弁を色付きでわかりやすく分析した「信号無視話法」などがSNSで話題に。noteのサークルでは読者からのフィードバックや分析のリクエストを受け付け、読者との交流を図っている。また、日英仏3ヶ国語のYouTubeチャンネル(日本語版/ 英語版/ 仏語版)で国会答弁の視覚化を全世界に発信している。
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