ワットパクナムの中。当然ながら、寺院でありタイ人はお参りをしているので、騒ぐことは許されない
相変わらず日本人からのタイ人気に陰りはなく、連休や学生の夏休みともなればさらにたくさんの日本人が訪タイする。タイ人の観光業に携わる人たちも日本の連休をしっかり把握していて、稼ぎ時とばかりに待ち構えている。
近年は、誰もがウェブで情報を発信することが増えたので、タイの観光情報はおそらくどんな言語のサイトと比較しても、日本語の情報発信量がもっとも充実しているのではないだろうか。
しかし、インスタなどのSNSで拡散された観光スポットが、異様なまでに日本人に埋め尽くされてしまい、異国情緒などが感じられないことなどがあるだろう。特に悪い例もときどき見られるようになってきた。たとえば、バンコクの西端の方にある「
ワット・パクナム・パーシージャルン(パクナム寺院)」だ。
ワット・パクナムはアユタヤ王朝時代(15~17世紀ごろ)に建立された寺院とされ、2012年ごろにできた仏塔が今日本人に大人気になっている。80メートルもある仏塔内部は5階建てになっており、最上階には美しい天井画があるため、「
インスタ映え」するということで連日日本人が詰めかけている。
仏塔を下から見上げる。平日はエレベーター使用禁止らしく、階段で上がった
地域的に在住日本人もあまり多くなく、またほかに観光スポットもないのだが、この寺院にだけ日本人が集まっていて、ちょっと不思議な雰囲気がある。タイ人以外の参拝客の大半が日本人であるため、中にはマナー違反をする者もおり、
タイ人から不評を買っているのだ。
ただ、タイ国内では日本人よりも圧倒的に訪タイ者が多い中国本土の人たちの方が報道でマナー違反が指摘されることが多い。そのため、日本人の不評はタイの報道ではあまり伝えられないので、ワット・パクナムの批判は果たして本当なのか。現地に足を運び、確かめてみた。