投票に行くだけでは充分ではない。20代が語る、「ボクたち世代の責任」

で、何をしてほしいのか

 男女共同参画に近い議会を実現させることが、この参院選における大きな社会的意義だと思います。  それだけではなく、硬直化し、多様性を失い、またいま存在している課題に対応できていない議会を、より様々な声を包摂する議会構成に変えることが、絶対に日本の未来を変えるために必要だと思っています。  残念ながら、今回の公約、あるいはこれまでの政権運営を見る限り、与党にそれを期待することは難しいでしょう。それが僕の結論です。  投票に行くだけでは、充分ではありません。我々の世代は戦わなくてはいけない。差別や不公正さ、あるいは社会が抱える課題と戦わなくてはいけない。  それが出来る力と、そしておそらくその感覚を持っているのは、今の20代・30代です。我々は多分そんなに差別的な世代ではない。でも、ちょっと勇気が足りないと思う。  私はこの国で生きていきます。男性であろうと女性であろうと、どのようなセクシャリティであろうと、障害があろうと、生まれが違おうと、幸せになれる社会を自分たちの次の世代に残したい。  そろそろ、その責任を引き受けるときがきたんじゃないでしょうか。  何か語りましょう。投稿しましょう。せっかくだから。我々が日本を背負っていかなくてはいけないのだから。  この国が変わっていく大事な選挙ですから。 「投票に行こう」だけではなく、参議院選挙が、多くの人にとって日本の未来について考え、発信する転機となることを望んでいます。 <文/遠藤 結万>
えんどう・ゆうま(Twitter ID:@yumaendo/筆者のnote)●早稲田大学卒業後、グーグル株式会社(現グーグル合同会社)に入社。中小企業向けセールスとアジア太平洋地域の分析を担当。退社後、CMO株式会社を設立し、インハウス化やマーケティング戦略支援、マーケティング教育などを手がける。デジタルマーケティングについてなどを「ブログ」にて執筆・公開中。著書に『世界基準で学べる エッセンシャル・デジタルマーケティング』(技術評論社)
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