電力会社、まだ変えてないの? 未来を壊す加害者側から抜け出すための「7つのポイント」

未来を壊さない電力会社を選ぶための「7つの項目」

自然エネルギーの会社 さて、まだ東京電力と契約している皆さん、電力会社を変えたいなら「パワーシフト」と検索しよう。その中には、全国の自然エネルギー由来の電気を売る会社が網羅されている。それらの会社には、以下の7つの共通項がある。 1.「持続可能な再エネ社会への転換」という理念がある 2.電源構成などの情報開示をしている 3.再生可能エネルギーを中心として電源調達する 4.調達する再生可能エネルギーは持続可能性のあるものである 5.地域や市民によるエネルギーを重視している 6.原子力発電や石炭火力発電は使わない 7.大手電力会社との資本関係や提携がない  ちなみに、俺のもとには「電力会社を変えませんか?」との営業電話がよくかかってくる。「携帯電話と電気の契約がセットでお得になる」というようなサービスも巷でよく見かける。そんな時は上記7つの項目について担当者に聞いてみよう。  たいていの会社は、原発や火力発電由来の電気がメインだ。「自然エネルギーの電気を売るんだったら考えるけどな〜。原発や石炭で発電する電気は未来を壊すでしょ」と伝えてあげよう。  料金が気になるだろうが、実はどこもほとんど変わらない。多少お得な期間限定サービスがつくこともあるが、それごときで地域と未来を壊す選択はしないでほしい。  さぁ、ウダウダしてはダメ。「そのうちに!」なんてのもダメ。そうしているうちにも、あなたのお金が原発や火力発電に流れている。あなたの住む地域で、あなたが選ぶ電気によって、未来を良い方向に変えるんだ。「パワーシフト」と検索して、電力会社と未来を選び取ろう。胸を張って生きるために。 <文/髙坂勝>
30歳で脱サラ。国内国外をさすらったのち、池袋の片隅で1人営むOrganic Bar「たまにはTSUKIでも眺めましょ」(通称:たまTSUKI) を週4営業、世間からは「退職者量産Bar」と呼ばれる。休みの日には千葉県匝瑳市で NPO「SOSA PROJECT」を創設して米作りや移住斡旋など地域おこしに取り組む。Barはオリンピックを前に15年目に「卒」業。現在は匝瑳市から「ナリワイ」「半農半X」「脱会社・脱消費・脱東京」「脱・経済成長」をテーマに活動する。(株)Re代表、関東学院経済学部非常勤講師、著書に『次の時代を先に生きる』『減速して自由に生きる』(ともにちくま文庫)など。
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