電力会社、まだ変えてないの? 未来を壊す加害者側から抜け出すための「7つのポイント」

電力会社を変えることは、意外と簡単

 俺の場合、2016年4月に低圧区分の電力の小売自由化(家庭や小さな商店なども、電力会社を選べるようになったこと)になって、すぐに東京電力から他の電力会社に切り替えた。たとえ1円でさえも、東京電力にお金を払いたくなかったからだ。    当時、東京池袋で営んでいたオーガニックバーの電気を、東京ガスが始めた電力会社に変えた。東京ガスは電話で問い合わせすると自宅まで来てくれる。簡単な書類を書くだけで15分ていど。1~2か月後には切り替わる。  切り替わりの際に電気が止まることはないので、心配ご無用。東京電力の解約も自動的に進むので手間いらずだ。ウェブやスマホならもっと簡単にできる。その後すぐ、練馬区の自宅の電気も東京ガスに変えた。  しかし、ここからが肝心。東京ガスは原発からの電気はほとんど使っていないとはいえ、ほとんどが火力発電による電気だ。これでは温暖化を加速させてしまう。火力発電でもっともCO2を出すのが石炭で、それに次いで石油、天然ガス。東京ガスは天然ガス発電なので、火力発電の中にあっては一番良い。しかしそれでもCO2を撒き散らすことには変わらない。  だから次の段階として、自然エネルギーで発電される電気を買いたいと考えるのは当然だ。ひとまず東京ガスに変えたのは「大手なので対応が簡単で早い」という理由からだった。

地域に根ざす、小さな電力会社を応援したい

めぐるでんき それで、いろんな電力会社を調べて吟味し、自然エネルギーの電気を扱う「みんな電力」(世田谷区)に変えた。二拠点暮らしで米作りやNPOを営む千葉県匝瑳市の自宅は、同じく自然エネルギーの電気を扱う「千葉電力」に変えた。  その後まもなく、オーガニックバーの近所に地域密着の「めぐるでんき」(板橋区)が起業、中心メンバーがよく飲みに来てくれた。彼らはこう謳っている。 「でんきは毎日誰もが当たり前のように使っています。でもでんき代として支払ったお金は地域の外に出て行ってしまって、地域のために使うことができません。めぐるでんきは、でんきでつくったお金を地域に取り戻し、地域をよくするための活動をしている人たちや、地域のために活動したいという人たちに使ってもらう仕組みをつくりました」 「原発や火力発電に依存する世の中を変えたい」という想いで起業した、地域に根ざす小さな電力会社を応援したいじゃないか。今は池袋のオーガニックバー を閉じて匝瑳市で暮らしているので、千葉電力との契約のみとなっている。
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未来を壊さない電力会社選びの「7つの項目」
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