昔は電力会社を選べなかった。しかし今は選ぶことができる
毎月届く電気代請求。電気の買い先は選択肢がない、選べない……と思い込んでいないだろうか? 確かに昔はそうだった。しかし、もうそんな話はとっくに終わっている。
電力会社を選べるようになったのはもう19年前。その頃は大きな事業者だけが対象だった。だが、2016年からは家庭や小さな商店でも電力会社を選べるようになった。もうすでに3年が経っているのに、なんでいまだに東京電力の電気を買い続けるのか?
ご存知のように東京電力は、2011年に原発事故を起こした。「事故」というと偶然の惨事のように捉えられるが、そうではない。防げるものだった。
地震や津波を予想して対策案も出ていたのに、それを揉み消し、対策を怠った。犯罪である。殺人である。放射能がいまだに出ていることや、時間を経ても放射能はなかなか消えないことを考えれば、殺人は続いている。
そんな東京電力に、なぜ電気代を毎月払うのか。選択肢がないなら仕方あるまい。しかし、他の電力会社を選べるようになってもう3年なのに、いまだに変えていないとすれば、無知か、無関心か、確信犯か。いずれにせよ加害者に加担していることになる。
「原発が嫌だ」という人は、大手電力会社から早く変えよう
この記事を読んで今「電力会社って選べるんだ!」と気づいた方は、加害者側から抜け出してほしい。原発を止めようとしない電力会社(北海道電力・東北電力・東京電力・中部電力・北陸電力・関西電力・四国電力・中国電力・九州電力)はさっさと解約しよう。
上記の大手電力会社やその関連で働く方々を、責めようとは思っていない。恣意的な経済システムや会社の方針、上司の指示がそうさせるのだ。人それぞれ事情があり、何かを背負って頑張って働いている方々がほとんどに違いない。責任を負う上層部は別として「システム恨んで人を恨まず」だ。
「原発は嫌だ」という人は、たいていの世論調査でも6割~7割になる。俺の周りでも脱原発志向の方が多い。それなのに「電力会社の契約、変えた?」と聞くと、「えっ!?」という人がかなりいる。だから「早く変えようよ~」と書いているわけだ。