公職選挙法違反疑惑を指摘のジャーナリストを国会議員事務所が警察に虚偽通報か

ストーカー規制法報道で意味深なツイートを繰り返す

 筆者が件のツイートを投稿した5月25日、菅原議員は昨年ツイッター上で同議員を脅迫した男が逮捕されたニュースを引用しこんなツイートをしている。 “SNSでこのように発信して逮捕される時代。次は、、。”(菅原議員のTwitterより)  そして今回の練馬事務所虚偽通報事件の翌朝、菅原議員はこうツイートした。 “ストーカー規制法。禁止命令違反は懲役2年以下もしくは200万円の罰金。全国のつきまといに遭っている被害者や自由妨害等に遭っている方々を救う対策を強化すべく国会でも動きが始まりました。もうすぐ、、。”(菅原議員のTwitterより)  もし仮に前日の取材妨害に関連して保身のために既存の法整備を強化しようとしているとすると、立法にかかわる国会議員としての資質が問われるところだ。

トップダウン体制との指摘

 菅原事務所の内情を知る人物によると、菅原事務所はトップダウン式の指揮系統下にありスタッフや秘書が独断で何かを行うとは考えにくいという。これは筆者が菅原議員本人及びその周辺を取材して感じたことと一致する。  公選法違反疑惑やTwitter社への虚偽通報疑惑だけでなく警察への虚偽通報疑惑まで加わった。菅原議員には一連の疑惑についての真摯な説明が求められる。  なお、筆者及び藤倉氏は連名で菅原氏の事務所に本件についての質問状を送っており、返答期日までに回答が到着したら本記事も後日アップデートする予定だ。 ★7月5日19:36分追記  回答期限の4日、菅原議員の国会事務所から公開質問状に対する回答書が届いた。  しかしその内容は、質問事項には一切回答せず、  筆者らの取材活動を「執拗な接触」と決めつけ「衆議院議員としての活動を妨げて」いるとして法的措置を仄めかす内容だ。(参照:やや日刊カルト新聞)  数々の疑惑を持たれている菅原議員。新たに法的対応を示唆する今回の回答内容は、国会議員として説明責任を果たしていると言えるだろうか。 <鈴木エイト(やや日刊カルト新聞主筆)・Twitter ID:@cult_and_fraud 取材協力・写真/藤倉善郎(やや日刊カルト新聞総裁)・Twitter ID:@daily_cult3> すずきえいと●滋賀県生まれ。日本大学卒業 2009年創刊のニュースサイト「やや日刊カルト新聞」で副代表~主筆を歴任。2011年よりジャーナリスト活動を始め「週刊朝日」「AERA」「東洋経済」「ダイヤモンド」に寄稿。宗教と政治というテーマのほかに宗教2世問題や反ワクチン問題を取材しトークイベントの主催も行う。共著に『徹底検証 日本の右傾化』(筑摩選書) <参考文献> 『選挙関係実例判例集 普及版 第十六次改訂版』選挙制度研究会/編 2009年5月発行
すずきえいと●やや日刊カルト新聞主筆・Twitter ID:@cult_and_fraud。滋賀県生まれ。日本大学卒業 2009年創刊のニュースサイト「やや日刊カルト新聞」で副代表~主筆を歴任。2011年よりジャーナリスト活動を始め「週刊朝日」「AERA」「東洋経済」「ダイヤモンド」に寄稿。宗教カルトと政治というテーマのほかにカルトの2世問題や反ワクチン問題を取材しイベントの主催も行う。共著に『徹底検証 日本の右傾化』(筑摩選書)、『日本を壊した安倍政権』(扶桑社)
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