維新・松井代表、ビザなし交流訪問団への謝罪よりも、選挙を優先か!?

謝罪日程遅れの一因が元島民にあるかのような印象操作!?

維新演説会

堺市長選は現在、維新と反維新が激しい選挙戦を繰り広げている

 松井代表による早期の謝罪が実現しないのも、メデイアへの公開がすんなりと決まらないのも、維新側の都合(要望)が原因であるとしか考えられない。しかも謝罪日程すらまだ決まっていない可能性も高いのだ。  謝罪日程が決まったのなら、複数の候補日を伝えている大塚団長に連絡が行かないはずがない。維新は、丸山氏から暴言を浴びせられた大塚団長を“盾”のように利用して、謝罪日程遅れの一因は大塚団長ら元島民にあるかのような印象操作をしているように見える。  堺市長選を維新が“天下分け目の決戦”と位置づけていることはよくわかる。過去2連敗して“三度目の正直”であるうえに、丸山氏の「戦争発言」の逆風で自民系候補に敗れることになれば、大阪ダブル選と大阪12区補選で連勝した維新の勢いが一気に削がれることになりかねない。  だから、選挙期間中に松井代表が北海道で大塚団長に謝罪するニュースが流れることは避けたいという気持ちもわからないではない。しかし、元島民を口実にした虚偽発言で謝罪日程を遅らせるのは、あまりに姑息ではないか。  丸山氏には「早くケジメを」と言いながら、維新代表として「早く謝罪しない」のはダブルスタンダードといえる。「他人に厳しく、自分に甘い」と批判されても仕方がない。今後、松井代表がどう釈明するのかが注目される。 <取材・文・撮影/横田一> ジャーナリスト。小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する発言をまとめた『黙って寝てはいられない』(小泉純一郎/談、吉原毅/編)に編集協力。その他『検証・小池都政』(緑風出版)など著書多数
ジャーナリスト。8月7日に新刊『仮面 虚飾の女帝・小池百合子』(扶桑社)を刊行。他に、小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する発言をまとめた『黙って寝てはいられない』(小泉純一郎/談、吉原毅/編)の編集協力、『検証・小池都政』(緑風出版)など著書多数
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