元島民への謝罪は「日程を協議したが、合わなかった」
堺市長選の告示翌日の5月27日、堺市内で開かれた維新主催の集会で、候補者の永藤英機氏(中央)とともに登壇した、松井一郎代表・大阪市長(左)と吉村洋文政調会長・大阪府知事(左)
――ケジメをつけるうえで、松井代表自身が北海道に行く話は、まだ実現していないようですが。
松井代表:これは、日程は決まっています。しかしどういう形でお会いをして、どういうしつらえをするかも元島民の方にお任せしているので、「決まってはいるが、僕は言えない」ということです。
――「近く(北海道に行く)」と(5月16日に)言いながら1週間以上経っているのはなぜなのでしょうか。
松井代表:日程を協議して、合わなかったからです。
――堺市長選(5月26日告示・6月9日投開票)が終わる前に行かれる可能性はあるのでしょうか。
松井代表:「いつ行く」ということも含めて、僕からは言えません。僕は謝罪に行くのだから。
松井代表の狙いが透けて見えてきた。それは、謝罪日程の先送りあるいは非公開面談によって、「堺市長選に不利にならないよう、投開票前に松井代表が謝罪するニュースが流れることを何としても回避する」というものだ。
大塚団長も会員となっている公益社団法人「千島歯舞諸島居住者連盟」が提出した、丸山穂高議員への抗議文
この見立ては、直後の北海道取材で“確信”へと変わった。松井代表の北海道行きが記者発表から10日以上も経っていることについて、謝罪を受ける側である大塚団長に聞いてみたのだ。
――松井代表は「日程調整に時間がかかった」と言っていましたが、大塚団長は「すぐには会いたくない」などとは言っていないのでしょうか。
大塚団長:言っていません。私は「何日と何日の都合はいい」とは言いましたが、いつ来るのかはわかりません。私のところには連絡が来ていません。
――松井代表にはどんなお話をされるのでしょうか。何を伝えたいとお考えなのでしょうか。
大塚団長:全然考えていません。
――松井代表が来られたら、メデイアにオープンにした方がいいとお考えでしょうか。
大塚団長:事務局(北方四島交流推進委員会)に任せています。
――大塚団長のご希望としては。
大塚団長:何もありません。希望も何も言っていません。全部事務局に任せてあります。