松井一郎・日本維新の会代表(大阪市長)
「日本維新の会代表の松井一郎・大阪市長は、選挙戦勝利などの党利党略のためなら平然と嘘をつくのか!?」
こんな疑問が沸き起こってきたのは、5月29日。丸山穂高・衆院議員に戦争発言をぶつけられたビザなし交流訪問団の大塚小弥太団長から「謝罪日程決定の連絡は来ていない」と聞いた時のことだ。
「私は『何日と何日の都合はいい』とは言いましたが、(松井代表が)いつ来るのかはわかりません。私のところには連絡が来ていません」(大塚団長)
しかし松井代表は2日前の5月27日、元島民の大塚団長に謝罪する日程は「決定した」と囲み取材で明言、両者の話は完全に食い違っていたのだ。
松井代表「丸山穂高議員は、ケジメをつけて出直してもらいたい」
丸山氏の戦争発言が飛び出した5月11日から5日後の16日、松井代表は「近く北海道を訪問、交流訪問団の団長に直接謝罪したい」と述べ、『産経新聞』などが報じた。しかし、それから1週間以上たっても日程は発表されなかった。
そこで、維新と自民が再び激突する「堺市長選(5月26日告示・6月9日投開票)」の告示翌日、維新主催の「政談演説会―新しい堺を創る―」に駆けつけ、終了後の松井一郎代表の囲み取材で直撃してみた。
――丸山穂高議員の発言の影響についてはどう捉えられていますか。
松井代表:それは、いい影響があるはずないでしょう。これは何度も言っているのですが、彼も35歳で社会人ですから、早くケジメをつけて――。ただ「彼の人生はこれで全て終わり」というのも違うと思う。我々は「再チャレンジ」というのを(願っている)、政治の世界ではなくて。僕が彼に伝えたいのは、早くケジメをつけて、まずは治療に専念して出直してもらいたいと思っています。