H.I.S.の“勘違いSDGsビジネス”が熱帯林を破壊。「パーム油発電」に非難轟々

パーム油発電が日本のイメージダウンに!?

 それでなくても、安倍政権の露骨な石炭火力発電の推進で、各国の環境NGOなどから、日本は「最悪の温暖化推進国家」の一つとみなされている。パーム油発電を推進するならば、さらに国際社会の怒りを買うことになるだろう。前出のFoE Japanは他の環境NGOとともに、H.I.S.に対してパーム油発電施設の建設を停止するよう求める署名を開始した。長谷川公一教授ら専門家らも署名の呼びかけ人となっている。  H.I.S.グループの理念には「自然の摂理にのっとり、人類の創造的発展と世界平和に寄与する」とあるが、それならば潔く誤りを認め、パーム油発電から撤退すべきだろう。また経産省・資源エネ庁も、一刻も早くパーム油発電をFITから除外すべきだろう。 取材・文/志葉玲(ジャーナリスト)
戦争と平和、環境、人権etcをテーマに活動するフリージャーナリスト。著書に『13歳からの環境問題』(かもがわ出版)、共著に『原発依存国家』(扶桑社)、 監修書に『自衛隊イラク日報』(柏書房)など。
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