それでなくても、安倍政権の露骨な石炭火力発電の推進で、各国の環境NGOなどから、日本は「最悪の温暖化推進国家」の一つとみなされている。パーム油発電を推進するならば、さらに国際社会の怒りを買うことになるだろう。前出のFoE Japanは他の環境NGOとともに、
H.I.S.に対してパーム油発電施設の建設を停止するよう求める署名を開始した。長谷川公一教授ら専門家らも署名の呼びかけ人となっている。
H.I.S.グループの理念には「自然の摂理にのっとり、人類の創造的発展と世界平和に寄与する」とあるが、それならば潔く誤りを認め、パーム油発電から撤退すべきだろう。また経産省・資源エネ庁も、一刻も早くパーム油発電をFITから除外すべきだろう。
取材・文/志葉玲(ジャーナリスト)