不動産投資のアイデアを日々磨くふんどし王子氏は、融資情報にも注視する。氏によると、本来は自己の居住用物件にのみ利用できる住宅ローンを自己資金に活用できるケースがあるとのこと。
’13年購入、’16年売却。保有期間中は年間家賃456万円で利回りは17.8%。保有中には250万円のリフォーム費用がかかったこちらも確実な利益に
購入価格 2550万円→売却価格 3300万円
「あまり知られていないと思いますが、北陸ろうきんが取り扱う『まるっと500』は、投資家にとっては非常に使い勝手がいい。これは住宅の購入資金に加えて最高500万円まで『生活目的資金』として追加融資を申し込めるというもので、金利も1%未満。生活目的資金には自動車や家電の購入資金はもちろん、ほかの金融機関のローン借り換えにも使えるため、実質的に500万円の余剰資金を超低金利で手にできるわけです。日々の生活費や車の購入費などで手持ち資金を枯渇してしまい、不動産投資用の元手をなかなか貯められないというサラリーマンも少なくないかと思います。そういった方が不動産投資のための準備資金を確保する際におすすめです」
さらにそのほかの住宅ローンでも、ルールに則りながら不動産投資に活用できる可能性があるとふんどし王子氏は明かす。
「住宅ローンは年間合計返済額が年収の35%以内に収まれば、複数借りることもできますから、別の金融機関で2つ目のローンを組んで一部資金を不動産投資に使う作戦も考えられます。このように会社員には融資という最大の強みがあるわけですから、十分に活用し、物件を見る目さえ養うことができればうまくいくはず。私は常々『もっとみんな不動産投資をやればいいのに』と思っています」
知識を身につけて行動に移せば、サラリーマンが金銭的自由を手にすることも決して不可能ではない。
ふんどし王子氏
【ふんどし王子氏】
不動産投資家。’85年、富山県生まれ。近著に『
100万円以下の資金で夢ツカモウ!「家賃収入」でセミリタイアして「世界1周」旅行に行く方法!』がある
取材/編集部 文/小林義崇