人生の一発逆転が起こり得るのが不動産投資の世界。富山県に住む工場勤めの高卒会社員だったふんどし王子氏もそんな成功者の一人だ。24歳でサラリーマン大家となり、33歳になった昨年、脱サラを果たしたふんどし王子氏は年間2250万円の家賃収入を得ながら現在は悠々自適の生活を享受する。
「地元の工業高校を卒業後、私は製造業の現場で主に単純作業に従事していました。当時から『お金持ちになりたい』という気持ちは持っていましたが、その割には周囲に流されて、ついついパチンコやキャバクラで散財するような弱い心の持ち主でしたね(笑)」
それでも、何とか現実を変えたいと考えていたふんどし王子氏は、手取り20万円ほどの給料の中から貯金を続け、投資資金として300万円を確保。ところが、投資の世界は甘くはなかった。
「まず株式投資を始めたのですが、最初こそ儲かったものの、間もなくお金が減ってきたので撤退。そこから当時マネー誌で話題だったFXに目をつけ、『一山当ててやる!』と挑戦したのですが……サブプライムショック直撃で300万円は全額消えてしまいました」
株式とFXに見放されたふんどし王子氏が、最後の手段として選んだのが不動産投資だった。
’09年に初めて購入した賃貸併用住宅。現在は全戸を貸し出し、家賃を得ている。
「不動産投資は資産家やエリートサラリーマンがやるものと考えていたので心理的なハードルは高かったのですが、お金を得るにはやるしかありません。もう一度、元手を100万円まで貯め直しながら、手当たり次第に不動産投資の本や勉強会で勉強していきました」