さぁ春だ。苦悩する人も、AI時代に不安な人も、今こそ田んぼを始めよう。米作りで得られる20のこと

米作りを始めるなら、今でしょ!

みんなで作ったスモールハウスの前で、「マイ田んぼ初」回の集まり (Large)

みんなで作ったスモールハウスの前で、「マイ田んぼ」初回の集まり

「なんとかなる」という安心は、現代人が失いがちな自尊心と自信へとつながる。俺自身もそうだ。米作りがなければ、低収入なのにドンと構えてはいられなかったし、安心感や「足るを知る」幸せを感じることもなかっただろう。  だからこそ、米を作ってみてはどうか。里山での米作りを通じて、俺たちが失ってしまった誰でもできる手作業の知恵や技術を、自ずと楽しく導かれるように取り戻すことができる。4月後半からの作業で、米作りの一通りを経験することができる。  米作りするならなるべく近い場所がいいだろう。自分が気に入った田舎との往還は、苦にならないどころか、心身が充実する。東京周辺では「マイ田んぼ」のようなプログラムはあまりない。俺たちの 「SOSA PROJECT」でもまだ10組ほどなら間に合う。  どうだろう。アナタも、お米、作ってみない? 写真協力:山口勝則 倉田爽 【たまTSUKI物語 第15回】 <文/髙坂勝> 1970年生まれ。30歳で大手企業を退社、1人で営む小さなオーガニックバーを開店。今年3月に閉店し、現在は千葉県匝瑳市で「脱会社・脱消費・脱東京」をテーマに、さまざまな試みを行っている。著書に『次の時代を、先に生きる~まだ成長しなければ、ダメだと思っている君へ』(ワニブックス)など 【sosa project】https://sosaproject.jp.net/
30歳で脱サラ。国内国外をさすらったのち、池袋の片隅で1人営むOrganic Bar「たまにはTSUKIでも眺めましょ」(通称:たまTSUKI) を週4営業、世間からは「退職者量産Bar」と呼ばれる。休みの日には千葉県匝瑳市で NPO「SOSA PROJECT」を創設して米作りや移住斡旋など地域おこしに取り組む。Barはオリンピックを前に15年目に「卒」業。現在は匝瑳市から「ナリワイ」「半農半X」「脱会社・脱消費・脱東京」「脱・経済成長」をテーマに活動する。(株)Re代表、関東学院経済学部非常勤講師、著書に『次の時代を先に生きる』『減速して自由に生きる』(ともにちくま文庫)など。
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