すると奇妙なことが起こった。6月1日、自民党IT戦略特命委員長で同党のネットメディア局長とネットサポーターズクラブ(J-NSC)代表を歴任してきた
平井卓也衆議院議員(現内閣府特命担当大臣)が自身のFACEBOOKにテレビ東京の報道を引用し「このようなデモはあまり報道されませんが、学生はシールズというイメージは間違いです」と投稿したのだ。
平井卓也議員のFACEBOOKへの投稿
これは何を示唆しているのか。UNITEの活動と連動する自民党IT戦略特命委員長の書き込みを見て、ある疑念が浮かんだ。翌月の参院選に向けて、
UNITEの結成とその活動には自民党安倍政権の意向が働いているのではないか。その意を受けた教団が2世信者を集めUNITEとして活動させているのではないか。
初めて共産党が自民党にとって脅威となっていた時期に、安倍政権を支持し共産党を糾弾する大学生グループが全国の街頭に現れデモや演説活動を始めるとは、余りにタイミングの良すぎる話だ。一連の疑惑を確かめるべくUNITEの動向を追った。
ネットに残された「UNITE=統一教会2世」の痕跡
まず調べたのはネットに残された痕跡だ。すると、統一教会の地区教会・松戸家庭教会の伝道教育部長兼総務部長夫婦が開設しているブログを見つけた。そこには同年1月、松戸駅前テラスで行われたUNITEの演説に、他の地区教会の伝道部長夫婦が息子つまり2世信者の応援に来ていたことが記されていたのだ。
さらに同年4月、埼玉県下の教団施設で2世の大学生や社会人が「UNITE研修」を受講していたことや、教団の北陸地区で2世信者を対象に教団系政治組織・世界平和連合の教育部長が「UNITE研修会」を行っていたことをつきとめた。
これらは「UNITEは統一教会の2世信者組織である」という筆者の直感を裏付けるものだった。
全国各地の教団施設で行われたUNITE研修会