NYプラチナ先物価格の推移
楽天証券経済研究所コモディティアナリストの吉田哲氏も、「プラチナは歴史的な安値圏」という見方だ。
「リーマンショック後の10年間の値動きを見ると、下落しても750ドル台で跳ね返されており、下値を支えるサポートとして機能しています。目先の上昇要因は見当たらなくても、現在の価格は歴史的な安値圏にあるとみられ、長い目で見れば魅力的な投資タイミングなのかもしれません」
プラチナ価格は主な生産国である南アフリカの経済や、通貨ランドの相場にも影響を受けやすい。南アフリカ経済は低成長が続いているが、その戦犯とされた汚職まみれのズマ前大統領が辞任し、ビジネスマン出身のラマポーザ新大統領が就任したのは好材料だ。
プラチナは東京商品取引所に先物銘柄が複数上場しており、1万円程度の証拠金で取引できる白金ミニや決済期限のないプラチナスポットもある。また、東証にもETFの純プラチナ上場信託(現物国内保管型)の(1541)が上場している。
金はアメリカの利上げが頭打ちになることが予想される3月まで、プラチナはまさに今が投資の好機。先物取引を試すのにオススメの商品だ!
《プラチナの変動要因》
●米ドル・円相場
●自動車の生産台数
●南アフリカ情勢
●鉱山会社の動向
●宝飾品需要
近藤雅世氏/金はドルと米利上げに注意
吉田 哲氏/プラチナは生産コスト割れ状態
小針秀夫氏/下値不安が少ないのはプラチナ
【近藤雅世氏】
コモディティーインテリジェンス取締役社長。著書に『
元金30万円から始める商品先物ネット取引入門』(実業之日本社)など
【吉田 哲氏】
楽天証券経済研究所コモディティアナリスト。商品の個別銘柄や分析、情報配信を行い、初心者から上級者まで幅広い層に解説する
【小針秀夫氏】
トーキョー・トレーダーズ・タイムズ代表取締役。産業素材分野を中心に、石油、ゴム、金、農産物など幅広く市場分析を行う
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