届いた商品の一部。これでも一部である
9月19日のことだった。
朝、宅配便が来た。Amazonの荷物だ。ふだんからAmazonは頻繁に使っている。本を買うことが多いが、日用雑貨や食品、衣類もときどき買っている。
「なに頼んだっけ?」と思いつつ、サインをして受け取る。たいていは箱を開けて、「ああ、これか」と注文を思い出すことが多い。
だが、その日は違った。
出てきたのは、
ノートパソコン用の冷却ファンと、
小型の除湿機だ。注文していないし、そもそも自分には必要がない。あると嬉しいのは除湿機よりも加湿器だ。なお、
代引きではない。
配送業者が間違ったのか? 最初はそう思った。
過去にも、一度だけそのようなことがあった。そのときはダンボールを開封して気づき、すぐに配送業者に電話をしてことなきを得た。
ただ、今回は宛先も私の自宅となっている。住所も名前も間違っておらず、携帯電話の番号もある。どうも誤りではない。その一方で、送り主はAmazonとなっていて、それ以上のことはわからない。
なんだ、これは?
品番をもとに商品を調べると、冷却ファンは2160円、小型除湿機は7200円程度するものだった。足して1万円弱。メーカーはともにまったく知らないところだ。高額ではないが、安いと言えるほどでもない。まったく必要ないものに、それだけのお金を払う気はもちろんない。
そうなると、まず疑うのは
クレジットカードの不正利用だ。どこかの業者が勝手に私のクレジットカード番号を使い、自分たちの商品を送りつけている可能性がある。あるいは、私のパソコン自体がなんらかのウィルスに感染して、遠隔操作をされているかもしれない。
次に疑われるのは、自分の
誤発注だ。誤ってカートのなかに商品を入れて注文してしまったのかもしれない。過去にも同じ本を2冊買ってしまったことが一度だけある。そのときは返品をしたので、手数料を抜いた分は戻ってきた。
慌てて、
Amazonの注文履歴を確認する。
だが注文履歴には、いっさいそうした形跡はない。そもそも加湿器もノートパソコン用冷却ファンも必要ないから、そうした商品をチェックしたことはない。カートに入れることなどない。
また、私はそもそもお酒があまり強くないので、記憶がなくなるまで飲むようなことはない。週に1回お酒を飲むかどうかという程度。なので、酩酊して誤発注することもない。
となると、クレジットカードの不正利用か! と思って
利用履歴をチェックすると、そこも異常なし。
なんだこれは?