エアコン暖房は意外と省エネだった! かしこい暖房器具の選び方&効率を高めるポイントとは

暖房器具の効率を高めるポイントは「空気の循環」と「断熱」

 最後に、すべての暖房機器の効率を高めるポイントを2つ紹介したい。1つは、空気を循環させることだ。暖かい空気は上に行く性質があるので、部屋の天井付近に暖気がたまりがちになる。そこで、サーキュレーターや扇風機などを積極的に活用して、部屋の温度ムラを少なくするよう心がけたい。これだけでも暖房の効率が大きく変わる。 8−08 もう1つは、隙間をなくし断熱をすることだ。家の気密性能や断熱性能が極端に悪いと、どんなに機器を働かせて暖房をしても、せっかくつくった暖気が隙間から抜け、逆に足元から冷気が入り込んで不快な環境をつくってしまう。つまり、どんな暖房器具を選んだとしても、住まいの気密性能や断熱性能のレベルをアップさることで機器の性能を最大限発揮させることができるようになるわけだ。それぞれの暖房器具の特徴を把握しながら、適切に活用してこの冬を快適に乗り切ってほしい。 ◆ガマンしない省エネ 第8回 <文/高橋真樹> ノンフィクションライター、放送大学非常勤講師。環境・エネルギー問題など持続可能性をテーマに、国内外を精力的に取材。2017年より取材の過程で出会ったエコハウスに暮らし始める。自然エネルギーによるまちづくりを描いたドキュメンタリー映画『おだやかな革命』(渡辺智史監督・2018年公開)ではアドバイザーを務める。著書に『ご当地電力はじめました!』(岩波ジュニア新書)『ぼくの村は壁で囲まれた−パレスチナに生きる子どもたち』(現代書館)ほか多数。
ノンフィクションライター、放送大学非常勤講師。環境・エネルギー問題など持続可能性をテーマに、国内外を精力的に取材。2017年より取材の過程で出会ったエコハウスに暮らし始める。自然エネルギーによるまちづくりを描いたドキュメンタリー映画『おだやかな革命』(渡辺智史監督・2018年公開)ではアドバイザーを務める。著書に『ご当地電力はじめました!』(岩波ジュニア新書)『ぼくの村は壁で囲まれた−パレスチナに生きる子どもたち』(現代書館)。昨年末にはハーバービジネスオンラインeブック選書第1弾として『「寒い住まい」が命を奪う~ヒートショック、高血圧を防ぐには~』を上梓
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