中卒の新聞配達員が不動産王に。規格外の男が語る月収3億円超の投資術とデカイ夢
40代にして「姫路の不動産王」の地位を築いた大川氏。一代で成功を収めた彼のもとには不動産投資初心者もアドバイスを乞いにくるが、自身の投資経験から「業者に依存しないこと」の大切さをとにかく強調しているという。
「投資さえすれば全部お任せで儲かるなんてことはあり得ません。やはり勉強は必要です。最近は、『かぼちゃの馬車』の事件のように不動産投資で大損する人もいますが、不動産ビジネスの仕組みを少しでも知っていれば、あんなうまい話は成り立たないとわかるはずですからね」
現在、サラリーマン向けの不動産投資の対象として人気の高い「駅前の新築ワンルームマンション」にも大川氏は懐疑的だ。
「駅前の物件は競争力があると思われていますが、ライバルが多いため、空室リスクも決して低くはありません。特に新築物件は購入時が最高家賃なので、のちのち家賃が下がってお荷物物件になる可能性が高い。広告で謳われている想定利回りは最高家賃で算定されていますから、不動産に投資をするのなら、あらかじめ家賃下落を想定しておき、『下がった家賃でもローンが返せるのか?』ということを考えるべきです」
投資リスクを抑えるため、大川氏は「大は小を兼ねる」をモットーにできるだけ広い物件を選び、所有戸数を増やしているとのこと。
「長い目で見れば、ある程度の広さを持つ物件を買い、それを安い賃料で貸すことがベストだと考えます。まずは家賃を相場よりも安くすることで、入居率を高めることを意識しています。ただし、安定した収入が欲しいからといって、サブリースはお勧めできません。空室でも家賃相場の8割程度を受け取れることを謳い文句にサブリースを勧めてくる管理会社がありますが、絶対にお断りです。サブリース契約をすると、さまざまな細かい手数料を求められたりして、結局、不利な条件をのまされがち。それなら最初から家賃を8割に下げて空室を減らしたほうがよほどいい。基本は『広い物件を安く貸すこと』が収入を長期間にわたって安定させるための鉄則です」
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