音喜多駿都議、新政党「あたらしい党」を結成。小池都知事の“密室政治”を打破できるか、パフォーマンスで終わるのか

小池都知事は、すべてを“見えないところ”で決めている

 筆者は音喜多都議にこう質問した。 「音喜多さんは都知事選で小池さんを応援して、都民ファーストの会で昨年、再選したが離党されました。小池都政や都民ファーストの会の何が一番問題なのですか?」  音喜多都議は次のように応えた。 「公約と実態の不一致が、いちばんの問題点だと思います。情報公開を掲げて『都政はブラックスボックスだ』と糾弾して、『私たちは透明性の高い都政をやるんだ』と言っていましたが、蓋を開けてみれば自分たちの会派運営も、代表も役員も、まったく見えないところで決まってしまっていた。  あるいは豊洲市場の政策についても、豊洲か築地かという最終決定は『AIが決めました』と、見えないところで決まってしまった。公約と実際にやっている政策・行動の実態が、ズレてしまっているのが大きな問題です。私もそこ(都民ファーストの会)にいたので、都民に申し訳なく思っています。公約を守るために、そこを離れてやっていきたいと思いました」  音喜多都議はまずは地方議員を増やし、国政進出も目指すという。「私はいま35歳ですが、40代で総理大臣を目指す」と語った。  とはいえ、音喜多都議自身も「パフォーマンスの度が強い」「世間受け狙いで、中身がない」と揶揄されている。その意味では、小池都知事と“同類”とも言える。はたして小池都知事に一泡吹かせることができるのか。しばらくは要注目である。 <写真・文/及川健二(日仏共同テレビ局France10日本支局長)
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