災害時にも役立つ! ふだん使いの省エネグッズ

ソーラーパネルは自作も簡単

 ほとんどの家電を使えるもっと本格的なソーラー充電器もあるが、価格が高いので、欲しい場合は自作をお薦めしたい。自分で作るというとハードルが高そうだが、実は非常に簡単だ。  用意するのは、1)ソーラーパネル(出力が20ワット以上のもの)、2)バッテリー(お薦めはディープサイクルバッテリー)、3)DC/ACインバーター、4)チャージャーコントローラーの4つ。ソーラーパネルは発電、バッテリーは蓄電、インバーターはパネルから生まれる直流の電気を交流に変換し、チャージャーコントローラーは充放電のコントロールをしてくれる機器だ。
パソコンも簡単に充電できる。

自作の充電器で、パソコンも簡単に充電できる

 聞き慣れない機械の名前が並ぶと難しく感じるかも知れないが、この4つの機器の接続は小学生もできるほど簡単なものだ。インバーターにはコンセントの差込口があるので、スマホはもちろん、パソコンの充電も心配ない。  もちろん、充電器があれば充電式電池の充電もできるので、電池不足に悩まされることもなくなるだろう。費用は全部合わせて1万5000円程度からつくることが可能だ。注意点としてはそれぞれに機器の耐用ワット数を確認して、それを越えないように使用することと、少々かさばるので、置き場の工夫が必要というところだろうか。 08 4a695fc69eb1803321a13373ce13d704_m「情報」と言えば、防災グッズでよく「手回し式のラジオ」が紹介されている。しかし、安価な手回しラジオでは1分回して3分程度しか聞けないものもあり、購入する前に性能をよく確かめる必要がある。  また「携帯電話の充電もできる」と謳う手回しラジオもあるが、期待はしないほうが良い。特にスマホの充電には不向きで、電池残量がなくなったスマホは、起動させるだけで20分〜30分回さなければならず、実用的ではない。  ラジオ程度の電力であれば、予備の乾電池さえあれば安価なタイプでも数十時間は持つので、どうしても手回し式が欲しい場合は、乾電池も使えるタイプのものを選びたい。
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家や車も災害対応に
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