成長期待の大きい銘柄ほど、売り上げも利益も増える「増収増益」が保有を続ける必達条件となることを覚えておきたい。
「四半期決算は常にチェックし、一度でも減益決算を出せば成長神話が崩壊するので、即刻売却して逃げるのが鉄則」(藤井氏)
とはいえ、こうした技術がもたらす変革は、株価上昇ばかりではない。最近話題になったメガバンクの大量リストラには、RPA導入による事務作業自動化が背後にあるともいわれる。われわれ労働者にとっては、RPAや業務効率化技術の普及は、失業など雇用リスクと背中合わせなのだ。
ロボットに仕事を奪われても余裕でリタイアできるよう、今のうちに関連銘柄でひと財産築いておくのが、究極の働き方改革になるのかも!?
《狙い目の「働き方改革」関連銘柄》
●RPAホールディングス[マザーズ:6572]
単元株数 100株
目標株価 3万円
人の仕事を代行、代替するRPAの企画開発と導入支援を手掛ける。「相場を牽引する大本命といえる銘柄。投資金額のハードルは高いが、株式分割にも期待」(藤井氏)
●クラウドワークス[マザーズ:3900]
単元株数 100株
目標株価 2000円
国内最大級のクラウドソーシングサービス「クラウドワークス」を展開。RPAホールディングスの子会社とRP
A分野での包括的な業務提携に合意した
●ヴィンクス[東証1部:3784]
単元株数 100株
目標株価 3000円
富士ソフト傘下の小売・流通向けソフト開発会社。「無人店舗レジの開発に取り組んでいることから超人気化しています。高値摑みと荒い値動きに注意を」(飯村氏)
●カーディナル[ジャスダック:7855]
単元株数 100株
目標株価 3000円
会員証などカードを受注生産する専業メーカー。ICタグ関連を強化中。「今期は減収減益予想ですが、ICタグの需要拡大による業績改善に期待」(飯村氏)
●サインポスト[マザーズ:3996]
単元株数 100株
目標株価 5000円
金融機関に強いITコンサル。無人レジの製品化に成功しているほか、SC
SKと完全スルー型レジシステムを共同開発中。「無人レジ関連の出遅れ銘柄」(飯村氏)
●メディアシーク[マザーズ:4824]
単元株数 100株
目標株価 1500円
子会社が業務自動化ソリューションを手掛ける。「時価総額は100億円未満で、値動きは軽い。株価が1500円を突破すると青天井相場が来るかも」(藤井氏)
●エル・ティー・エス[マザーズ:6560]
単元株数 100株
目標株価 3500円
企業向けコンサルタントが主力で、働き方改革支援やRPA導入支援も手掛ける。「上場来高値の3085円を超えてくると大相場が始まる可能性も」(藤井氏)
●アトラエ[マザーズ:6194]
単元株数 100株
目標株価 6000円
成功報酬型求人メディア「Green」を展開。「人材不足が深刻なIT業界に強い。「テーマ性、好業績、上昇トレンドの3拍子が揃っており、長期保有向き」(飯村氏)
※株価は4月9日現在。「目標株価」は当面の目標値。ここを超えるとさらなるブレイクスルーも期待できる
【藤井英敏氏】
カブ知恵代表。投資情報サイト「カブ知恵」を運営。日興証券、フィスコを経て現職。大型株から小型株、IPOまで幅広く監視し、投資情報を提供
【飯村真由氏】
フィスコリサーチアナリスト。独自の相場観と取材に基づいた銘柄選びに定評。成長株を紹介するクラブフィスコの「飯村真由特選銘柄レポート」ではストップ高を連発中
取材・文/森田悦子