ロボットがジャーマンスープレックス!? 技術がぶつかり合うロボットプロレスの世界

レフェリーロボットの「ねぎた & まねぎ」

プロレスの魅力を伝えるためのロボットプロレス

 団体主宰者であり、ロボットユーザーの「ねこ♪」氏は、小学校1年で大阪プロレスに夢中になり、6年でロボット制作を始めた。  大学進学後に「チームばんび」を名乗り活動開始。小学生の頃からのヒーローだったプロレスラー「ビリーケン・キッド」に声を入れてもらった「ビリにゃん・キッド」をデビューさせ、大学3年時に旗揚げ興行を開催した。  興行に参戦するのは、いずれも高いロボット技術をもつ者ばかり。ロボットを設計し組み上げ、動作パターンも作成して操縦までしている。彼らの技術がより伝わるように、観客がより楽しめるように、プロレスファンのねこ♪氏がプロデュースをおこなっている。  チームばんびのリングマットの色はピンクだ。それは彼女のプロレス人生のルーツ・大阪プロレスがかつて使っていた色だ。他にも入場ゲートやレフェリーロボットなどいたるところに大阪プロレスを彷彿とさせる要素が満ちあふれている。  目的は「ロボットプロレスでプロレスの魅力を広めること」だという。あくまでロボットプロレスは手段で、人間がするプロレスを観てほしいという。それは彼女がプロレスから受けた感動や勇気に対する、彼女なりの恩返しなのだ。  機会があれば、ぜひロボットプロレスを観てほしい。「血湧き肉躍る」闘いがそこにある。

ロボットプロレスラー全員集合!

<文・たこやきマシン> 【たこ焼きマシン】 名古屋在住のローカルプロレス探求家。ローカルプロレスファンサイトたこ焼きマシン.comスーパーたこ焼きマシン.comを運営。北海道から沖縄、台湾まで未知のプロレスを求め観戦に遠征する。ご当地プロレスラーガイドブック『ローカルプロレスラー図鑑』をクラウドファンディングで発行。オンラインストア。元・小中学校教員、障害者職業能力開発校講師。夢は世界中すべてのご当地プロレスを観戦しての『ワールドローカルプロレスラー図鑑』制作。
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