ロボットがジャーマンスープレックス!? 技術がぶつかり合うロボットプロレスの世界

胸板を蹴り抜く!

そして、ロボット同士の熾烈な闘いが始まる!

 しかしワルーはリングへ戻ると、客へのアピールに夢中になっているメタリックファイターの背後をとる。そして両腕で相手を抱え込んで後方へ反り投げた。  数あるプロレス技の中でも最も美しいもののひとつ「ジャーマンスープレックス」だ。しかもツマ先立ちで綺麗にブリッジして美しいアーチを描く、正調のジャーマンだ。

鮮やかな投げ!

 オープニングマッチで観客の心をつかんだ後は、個性豊かなロボットレスラーたちが次々と現れていく。侍型の「赤風」が鮮やかな十字切りを見せれば、その名の通りの髪型の「アフロ」が頭からシャボン玉を放出し(ただし相手の平安貴族風キャラクターの「トコトコ丸」に扇子であおがれ防がれる)、楽しくも激しい試合が繰り広げられる。

頭部からシャボン玉!

 メインイベントは「Metallic Fighter」と「ビリにゃん・キッド」のシングルマッチ。途中で他の選手が乱入。急きょタッグマッチに変更されたが、これはローカルプロレスでしばしば見られる光景だ。  全4試合が終了し、最後は記念撮影だ。ローカルプロレスの興行では選手が子どもファンに抱っこサービスをすることがあるが、ロボットプロレスでは逆に子どもが選手を抱くのが微笑ましい。

記念撮影タイム

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プロレスの魅力を伝えるためのロボットプロレス
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