「成果を実感できない」というストレスを15分で解消する法

KY / PIXTA(ピクスタ)

「空回り」して貢献できてないと感じる人が多い

 モチベーションファクター(意欲の源泉)を梃にした、分解スキル反復演習型能力開発プログラムを実施する中で、職場におけるストレスを解消する演習も行っている。  ストレスを感じる場面を洗い出してもらうと、「成果が上げられず、やりがいを実感できない」「忙しいのだが、空回りしているようで、むなしい」「自分の仕事が会社に貢献できているかどうかわからずに、手ごたえを感じられない」……という意味の状況が挙げられることが多い。  「上司は部下に業務を指示する際には、その業務の全体の中での位置づけや、意味を説明しなければならない」ということがよく言われるのだが、上司が部下に言葉で説明し、部下がそれを耳で聞いたり、目でみたりしても、実感が持てないことが実情だ。  もし、分解スキルを身に付けて、成果につながる実感が持てたり、緊急度による優先順位付けができて自分が仕事をハンドルできているように思えるようになったり、どの程度自分が貢献できているのかを見極めることができるようになったら、すばらしいと思わないだろうか。

アクションを洗い出して分解していく

 このスキルも、スキルを分解していき、コアスキルを見極めて、反復演習していくと、それが実に容易に身に付くのだ。  実は、こうしたストレスを感じるケースでは、アクションの優先順位付けが出来ていないケースが多い。「常に、優先順位を付けて、アクションプランを立てている」……という反応を受ける場合もあるが、よく聞いてみると、優先順位の付け方が、その場しのぎだったり、上司からの指示の強さだったりしていて、成果につながっていないケースが多い。  演習では、今日なら今日、今月なら今月といった期限でアクションしたいことを、10アクションを、付箋10枚を使って書き出す。付箋に書き出す時は、付箋ののりしろを上に、1枚の付箋に1行か2行のキーワードで、鉛筆やボールペンではなくサインペンで書き出す。  その上で、アクションの優先順位付けを、3つの切り口に分解して実施すると、成果につながりやすい。その3つとは、重要度、緊急度、貢献度による優先順位付けだ。
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アクションを優先付けせよ!
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チームを動かすファシリテーションのドリル

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会議をうまく誘導し、部下のモチベーションを自然にあげられるようになる!