ウイダーinゼリーの投票キャンペーンで起きた大いなる悪ノリを、主催者は予想できなかったのか

不正投票合戦で無関係の高校が担ぎ上げられる

 しかし、悪戯はここで収まらなかった。ネット民らは、主催者である森永製菓が、不正投票を理由に、1位のM高校をランキングから外すと考えた。  そこで彼らは、主催者がM高校をランキングから外せないようにするため、まずは、M高校が追い落とした、S高校(従来の1位)にも、わざと不正投票を行った。主催者が、不正投票を理由にM高校を外すのであれば、S高校にも同様の措置を取らざる得なくなるように。  彼らの「防御策」は、それだけでは終わらない。主催者が、更にM高校を外しにくくなるように、2位と3位に「壁」となる高校を引き上げることを思いつく。その的になったのが、東京朝鮮高校と創価高校。ネット民たちは、朝鮮高校や創価高校が仮に1位になっても、またM高校同様にランキングから外されても、何かしらの騒乱が起きるだろうと予測した。少なくとも主催者としては、政治的な理由、宗教的な理由をキャンペーンで働かせたくはない。  掲示板には、M高校への投票ページへのリンクのほか、朝鮮高校や創価高校の投票ページのリンクも貼られた。  そして6月30日にキャンペーンの投票は終了。はたして結果は、ネット民が望んだ通りのものとなった。1位、大阪・M高校放送部。2位、東京朝鮮高校サッカー部。3位、創価高校演劇部。4位、北海道・S高校吹奏楽部。ネット民らによる「祭り」は終わった。  ちなみに主催者が公に発表した確定順位はない。  しかし、キャンペーンの「結果発表」ページには、「残念ながら当企画の主旨とは違う投票も多くなされてしまいました。また、不快な思いをされた方がいらっしゃると考えており、ます。至らなかった点につきましては深く反省し、お詫び申し上げます」とコメントし、キャンペーン商品の贈呈枠を大きく拡大することで収拾を図りはしたものの、ランキングの変更等を示唆する文言は無かった。
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こうなることを主催者は予想できなかったのか
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