伝説の為替ディーラーが教える、戦略的FX投資の真髄

テクニカル分析やファンダメンタルズ分析だけでは読み切れないのが為替相場。そんなときに役立つ第3の分析「値動き分析」を、伝説の為替ディーラーが指南。一度マスターすれば、考えなくても感じることができるようになる!?

チャートからポジションのバランスを判断するプロの技!

水上紀行氏

水上紀行氏

「『値動き分析』とは、買い勢力と売り勢力の力関係をチャートから読み取る分析方法です」とは、先日『超入門 24時間まかせて稼ぐFX戦略投資』を上梓した伝説の為替ディーラー・水上紀行氏だ。 「為替ディーラーは、さまざまな手法でポジションのバランスを察知して、利益を稼ぎ出そうとしています。しかし、個人投資家がポジションの状況を把握するのは簡単ではありません。そこでチャートの形からポジションの状況を判断するのが値動き分析です」  とはいえ、この値動き分析は数値化できない。感覚を頭にすりこんで反射神経で判断する手法だ。そのため、マスターするには多少の時間がかかるが、一度覚えてしまえば役立つという。 「もちろん全部をマスターする必要はありません。いくつか代表的なものだけで十分。例えば相場が急騰・急落するタイミングです。相場が急騰した場合、多くの人は『新たに買う人が殺到して急騰した』と考えがちですが、それは間違い。売りポジションを持っていたマーケット参加者が、相場上昇による損失を最小限に抑えるために一気に買い戻しに走った、つまり損切りした。そんな背景でチャートが上昇するケースが常です」  一般的にマーケット参加者は、規模の大小にかかわらず、新規で買うときは少しでも持ち値をよくしようと、ていねいに買う。しかしロスカットの場合、そんなことを言っている時間はなく、一気にポジションを投げ出すケースも。そういった急騰・急落があることも覚えておきたい。 「しかもロスカットが入ると、一気にポジションが解消されるため、ポジションに偏りがなくなり、しばらくは上げも下げも限定された状況が続きます。こうした状況は、テクニカル分析でもファンダメンタルズ分析でも正しい判断はできません。値動き分析を知らなければ、予測を立てることができないのです」
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3本以上の長いヒゲは相場転換のポイント!?
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