乱高下するビットコインの次にブレイクする暗号通貨は?

アルトコインのトレードはアービトラージも有効

 ビットコイン以外の暗号通貨をアルトコイン(オルトコイン)と言い、その数は今や2000を超える。今後の注目株を記事最後に上げたが、トレード法はどうか。 「今、アルトコインは買えばどれも上がる相場です。まずは買って1週間放っておくのも有効です。また暗号通貨は取引所ごとに価格が違うので、安い取引所Aで買って、高い取引所Bで売るという、取引所間の価格差を利用するアービトラージの機会も多く生じています」(高城氏) 「暗号通貨は、何がいきなり爆発するかわからない。CryptoCurrency rankingなどメジャーなランキング上位の通貨をまんべんなく買っておくのも手かもしれません」(Sarah氏) 「バブル」ともいわれる現在の暗号通貨市場、今はまさに買いどきなのか? 「長期的には上がる傾向ですが、基本的に待ったほうがいい。これだけビットコインが普及した今、セキュリティの甘い日本では大規模なハッキング事件がいつ起こってもおかしくない。その際、起こる狼狽売りによってビットコイン価格が急落するタイミングこそ今後、最大の買い場と言えるでしょう」(高城氏)  仮想通貨は一日に20%、30%も値下がりをし、ときにはヒゲをつけることもある。ボラティリティの高さは生半可ではない。 「為替感覚でやると痛い目に遭うかもしれません。逆に言うと、じっと耐えていれば買いを入れるチャンスは、いくらでもある」(Sarah氏)

危機管理の甘さが手痛いトラブルを生む

 有望な投資先がないなかで、熱い注目を浴びる暗号通貨市場。だが、懸念されるのは’14年に起きたマウントゴックス社の取引所停止のような取り付け騒ぎや、盗難・詐欺の可能性だ。  仮想通貨を購入する際には通常、取引所に口座を開設し、ウォレット(財布)に入れて管理をするが、盗難被害も多く報告されている。 「特にパスワードの使い回しなど利用者側のセキュリティ意識の低さが原因です。ネットワークに接続せず、USBなどで接続する専用端末を用いる『ハードウォレット』と呼ばれるものは、特に高額の運用をする人にオススメですね」(高城氏)  日々、拡大していく仮想通貨市場。安全性と利便性を確保しつつ、決済と投資の両面で引き続き注目したい。
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ヤバイお金

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