BIGPRとは、Background(背景)のB、Introduction(紹介)のI、Goal(目的)のG、Period(時間)のP、Role(役割)のRである。この要素を、対話の冒頭の2,30秒を使って、さらりと話すというものだ。これだけで、相手を、その後の話に引き付けることができる。相手を掴む方法なのだ。
具体例を挙げてみよう。山田さんが、取引先の佐藤社長へ、電話で約束した日時で、佐藤社長のオフィスで商談をするという場面だ。
「先日は、お電話でお話しさせていただきありがとうございました。XX会社の山田です。本日は、当社商品のご紹介をさせていただければ幸いです。30分お時間をいただいています。佐藤社長さまには、ご質問などを伺った上で、この商品にご関心があるかどうかご感想をお聞かせいただければ幸いです」
これをBIGPR(背景、紹介、目的、時間、役割)に当てはめると、次のとおりとなる。
【背景】先日は、お電話でお話させていただきありがとうございました。
【紹介】XX会社の山田です。
【目的】本日は、当社商品のご紹介をさせていただければ幸いです。
【時間】30分お時間をいただいています。
【役割】佐藤社長さまには、ご質問などを伺った上で、この商品にご関心があるかどうかご感想をお聞かせいただければ幸いです。
より親しい間柄だったり、社内での対話だったりする場合では、より短く、BIGPRの各々の2つの要素を1フレーズで繰り出す、次のような社内での話法例もある。
【背景】急にお願いしてすみません。
【紹介】XX部の山田です。
【目的】XX業務の内容について
【時間】15分お話させてください。
【役割】説明を聞いて、関連業務をお引き受けいただけるかどうか判断ください。