ネタニャフ首相がガブリエル独外相との会談をキャンセルした背景とは?
La Verdadoculta」)
さらにその後ネタニャフ首相が同外相に電話を入れたそうだが、ガブリエル外相は受話器を取ることを拒否したというのである。
この両者の経緯について、南ドイツ新聞(SZ)は<ネタニャフ首相がガブリエル外相との会談をキャンセルしたことはドイツとイスラエルの関係を蔑むスキャンダルである>として同首相を批判した。そして、ガブリエル外相が予定を貫徹したことに対し、<これまでの前任者と比較してより勇敢であった>と称えた。(参照:「Al Manar TV」)
メルケル首相はこの事態が発生した時も、ガブリエル外相と緊密に連絡を取り合っており、<同外相の決断を後押しした>という。そして、<ドイツのイスラエルへの支援に今後も変化のないことを付け加えた>そうだ。(参照:「Enlace Judio」)
今年1月にドイツ外相にシグマール・ガブリエルが就任したことによって、ドイツ外交はそれまでの穏健派のシュタインマイヤー外相時代と比較して個性色の強い外交になっている。
4月下旬にイスラエルを訪問したガブリエル外相に対し、ネタニャフ首相はイスラエルのNGO組織「Breaking the Silence」と「B’Tselem」の2つのグループと会見を持つのであれば、予定されていた両者の会談を中止すると促していた。特に、前者はEUから寄付金も受けて、パレスチナの問題に取り組んでいる政府に批判的な活動組織である。
案の定、ガブリエル外相がこの二つの組織と接触したことを受けて、ネタニャフ首相は同外相と4月25日に予定されていた会談をキャンセルしたのであった。
それに対してガブリエル外相は同行記者団に<「ドイツはイスラエルの内政のおもちゃになるべきではない」>と語って、ネタニャフ首相が会談をキャンセルしたことに遺憾の意を表したという。また、同外相はドイツ国営テレビZDF でのインタビューでも<「外遊先で、現地の市民組織の代表らと会見するのは良くあることだ」>と述べて、イスラエル政府に背く行為でないことを強調したという。(参照:「
ハッシュタグ