私が実践している、カルチャーチェンジは、モチベーションファクターを変えやすい人から変えるということだ。全員を一律に変えようとするから、変わらないのだ。キーメンバーを選んでも、さまざまモチベーションファクターを有するキーメンバー全員を一律に変えようとするから変わらないのだ。
既存メンバーのモチベーションファクターの変更は、「他者協調」と「自律裁量」との間で実現しやすい。次に実現しやすいのは、「他者協調」の人と、その「他者協調」の人が持つ次に高いモチベーションファクターへの変更だ。その次が、「自律裁量」の人と、その「自律裁量」の人が持つ次に高いモチベーションファクターへの変更だ。だとすれば、これらの、変わりやすいモチベーションファクターへ変えるということをやっていけばよい。
ある人の最も高いモチベーションファクターが「他者協調」で、次に高いファクターが「目標達成」だとしよう。だとすれば、その人のモチベーションファクターを「他者協調」から「目標達成」に変えるということだ。最も高いファクターが「自律裁量」で、次に高いファクターが「安定保障」だとしよう。だとすれば、その人のモチベーションファクターを「自律裁量」から「安定保障」に変えるということだ。
事善の策は、「他者協調」か「自律裁量」かによらず、どのモチベーションファクターが最も高かったとしても、次に高いモチベーションファクターへ変えるということだ。そして、チーム全体でアロケーションして、他チームへ異動させたり、他チームから異動させたり、採用による補充も含めて、実現したいモチベーションファクターの構成にしていく。
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